黒帯の重みとは…


私は昨年12月に正式に大誠舘の一員として活動させてもらう事になりました。
その際に館長である弟から黒帯を頂きましたが
なんと

金線が五本も入っているではないですか

空手五段ですよ

その辺の訳の分からん亜流派ならいざ知らず、その時私はおもわず
「金線多すぎねぇか」
と言ったほどです

弟は
「大丈夫、大丈夫」
と言ってくれましたが

私が空手修行を始めた三十数年前は
黒帯と言えば、神のような存在でした

それを目指して必死に稽古を積んで来ました

ですから黒帯の重みは十分過ぎるほど分かっています。
正道会館で石井館長から黒帯を頂いた時の感動は今でも忘れません。
黒帯の価値を下げないために、他流出身の入門者や黒帯審査を受ける人たちを平気で倒してきた時期もありました

今から考えると少し酷かったなとも思いますが、それだけ自分にとって黒帯の重みを純粋に守りたかったのです

今はフルコン主流派で色帯クラスだった人間が簡単に自流派を興し、金線を何本も入れた黒帯を身に付けるといった嘆かわしい時代となってしまいましたが…
「実力不相応」の黒帯とは言われたくない
今回、黒帯を頂き改めて昔を思い出し決意したしだいです

さて話は変わりますが、今週金曜日から私の稽古が始まります。
空手修行30数年で得た心技、プラスアルファを共に学んでいきたいと思いますので宜しくお願いします

押忍

