セーロ・デ・ラ・エストレージャ

メキシコで魔女っぽい友達ができた。
『今度の日曜日に一緒に遺跡に登りましょう。
待ち合わせは、五時。
日が昇る前に頂上まで行くわよ。』
近くにありながら、一度も訪れたことのなかった遺跡“Cerro de la Estrella セロ・デ・ラ・エストレージャ（星の丘）”へ行くことになった。
『黒い服は着てこないでね。
悲しい色だから。』
と、彼女。
白い服なんて、もってきていない。
当日、その場に居合わせた知り合いににパーカーを借り出発した。
ロウソクを持った魔女友は、登りながら何か唱えている。
え、なに？
この儀式。
ところどころで、疲れては立ち止まり一緒にいる仲間達と繰り返し何かを唱えている。
怪しい。
（登るにつれて人数は、増えてるしぃ）
頂上へ着くとあたりが明るくなっていた。


皆で輪になって、手を大空にかざしたり、心の友と私は人のまねをしながらこの時間を過ごした。


ポポカテペトルとイスタクシウアトル。
頂上の眺めは私のメキシコそのもの。


感動じゃ。
さて....怪しい儀式は、終盤。
魔女友が、
『〇×△▼☆に、感謝します。』
とか言って、隣にいた私に“次っ何か言え”と、言う顔をしている。
（えーーーー！！！何て言ったの？？？困るっ！何言えばいいのだっ？？？）
取りあえず、焦りながらも、
『ありがとう』
と、一言いうと、心の友も
『ありがとう』
と、言った。
なんだよ、この間抜けな感じ。
心の友の隣の人からは、長々と家族やら友達やら自然やら自分の人生やらに感謝の言葉を述べて一回りした。
マジか...
お手本が自分らの前に欲しかった....
間抜けな私等日本人は、その後知らない人達全員と抱擁を交わし合い（おっさんとか混じっているしぃ。）フレッシュな一日が明けたのであった。

	メキシコ　タラベラ焼クロスネックレス　ライトグリーンｘライトブルーｘブラウン花柄

COLORFUL MEXICO（カラフル・メヒコ)