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昨夜の食あたりは胃腸薬が効いたようで大事には至りませんでした。
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気色悪い猫なで声を出し江藤さんは言いました。
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また良からぬ話なのだろと思いつつもシェアハウスのオーナーである江藤さんを無下にはできません。
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太田さん(仮名・女性)は朝食は胃腸の具合が良くないので自炊でお粥を作るとシェアハウスオーナーの江藤さん(仮名・女性)に伝えました。
太田さんに対してあれほど酷いことをしたにも関わらず江藤さんはいつもと変わらない口調です。
やはり少しも悪いと思っていない事が分かります。
内心腹が立ちましたが、朝から口論になるのも嫌だったので黙々と炊飯器でお粥を作り食べて出勤しました。
夜は、会社の人達と夕食を食べて帰りました。
食べても食あたりをしない食事に安心感を覚えます。
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楽しい気持ちのままシェアハウスに帰るとエントランスに江藤さんが椅子に腰掛けていました。
太田さんの帰宅を待っていたようです。
「太田さん、少しお話があるのだけれど今良いかしら?
」
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気色悪い猫なで声を出し江藤さんは言いました。
反射的にドン引く太田さん。
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また良からぬ話なのだろと思いつつもシェアハウスのオーナーである江藤さんを無下にはできません。
少しだけならと仕方なく傍にある椅子に腰掛けました。
「太田さんにここを出ていかれちゃうとね、私凄く困っちゃうの。太田さんは、ほら、もう、家族みたいなものだ・か・ら。私としては家族に出ていかれちゃうと困るのよぉ。だから考え直して欲しいの
ね?
」
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江藤さんは太田さんの手をぎゅっと握って恋人にでも語るような口調で説得し始めました。
全身鳥肌が立つのを我慢しつつ
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「シェアハウスを出るのは今すぐではありません。見つかり次第ここを出たいと考えています。」
ぎゅっと握られた手を無理やり振りほどきながら軽く会釈をして自室へ向かいました。
この出来事以降、江藤さんの太田さんに対する口調が心なしか和らいだ気がします。
ここにいてはいずれ食中毒か何かで殺されかねない。
太田さんは視覚障害を持っているため、次の入居先を探すことに時間がかかります。
現在も仕事をしながら入居先を探ているそうです。
(完)