釧路市湿原展望台
1981年1月にオープンした釧路市湿原展望台。
釧路と鶴居・弟子屈を結ぶ道道53号沿い、釧路駅から阿寒バスで約40分の所にある展望台について紹介します――。
ヤチボウズをモチーフ
釧路出身の建築設計家・毛綱毅曠の設計により、湿原に群生する谷地坊主(ヤチボウズ)をモチーフとした外観。
古風な西欧の城を思わせる建物になっています。
2007年4月にリニューアルオープンし、館内の展示内容を一新しました。
1階は、湿原周辺の情報案内やレストハウスになっていて、2階の展示コーナーでは大型モニターで四季折々の湿原の動画やライブ映像を見ることができます。
釧路湿原を再現したジオラマや、湿原の生い立ち、生息する動植物を詳しく解説しているコーナーもあります。
湿原に住む日本最大の淡水魚のイトウが水槽に飼われており、釧路湿原で捕獲された体長2mのイトウを再現したウッドクラフトなども展示されています。
屋上にもバルコニーがあり、湿原を眺望することができますが、ほとんどが森に覆われていて景観は良くありません。
釧路湿原の広大さと雄大さを体感したい方は、徒歩15分ほどの所にあるサテライト展望台へ行きましょう。
編集後記
建物の名前に展望台とついていますが、釧路市湿原展望台の屋上から見える景色では、釧路湿原の魅力の1/10もわかりません。
展望台の屋上からの景色が釧路湿原の全てだと思ってしまう観光客を増やさないためにも、名称を「釧路市湿原展示資料館」に変えたほうがいいのかもしれません。
正直、私も小学生の遠足で釧路市湿原展望台を訪れた時、屋上からの森しか見えない景色を見て、「釧路湿原はこんなものか」と思ってしまいました。
一番多感な時期に釧路湿原に対する興味を失い、その後、細岡展望台からの眺望で釧路湿原の凄さを再認識するには25年の月日がかかりました。。
【記事引用】「釧路市湿原展望台」