啄木・雪あかりの町・くしろ
釧路市民の有志でつくる「釧路Yukiアートプロジェクト」が、毎年1月末に南大通周辺で開催している石川啄木の来釧記念イベント。
港文館前から南大通6丁目に渡って、約2000個の氷のキャンドルや紙袋ランタンが設置され、釧路の町を彩ります。
石川啄木が初めて来釧した1908 (明治41) 年1月21日にちなんで、毎年1月21日の週の土曜日に開催されています。
港文館で点灯式
イベントは、啄木が赴任した旧釧路新聞社の建物を模した港文館での「釧路啄木会・雪あかり講演会」から始まります。
同館では、詩吟講演、啄木・一人百首歌留多会、啄木の歌碑を写し取る拓本体験会などが行われ、無料配布のコーヒーやジュースを飲みながら「入選短歌展示」も楽しめます。
そして、17時からは、港文館前広場で恒例の「啄木・小奴の点灯式」。
本部が置かれる橋南西会館では、「啄木らーめんカフェ&たくぼくカフェ」がオープン。フォトコンテストも開催され、公開審査で来年のポスター写真の選定が行われます。
鉄砲汁や甘酒の無料配布
南大通では、毎年完売のせんべい汁やおしるこのほか、鉄砲汁や甘酒の無料配布も。
セブンイレブン釧路南大通駐車場の「あったか屋台」では、たこ焼きやラーメン、港文館前広場の「ゆめこい一杯屋台」では日本酒や焼き鳥なども販売されます。
キャンドルアートと紙袋ランタン
会場に設置される氷のワックスキャンドルや紙袋ランタンは、釧路市内の小学校や企業の協力で作られています。
編集後記
2018年に、「石川啄木」来釧110周年を迎えます。
「啄木雪あかりの町くしろ」のイベント発起人は、釧路Yukiアートプロジェクトの代表で市内在住のNPO法人職員・川村純一さん。
彼は、「小樽雪あかりの路」を訪れた際にワックスボールの美しさに感動し、小樽のイベント関係者に作り方を教えてもらうなどして、2013年に個人でスタートしたとのこと。
今まで小樽と同じ北海道の港町の釧路に雪あかりのようなイベントがなかったの不思議ですが、釧路の冬の風物詩として成長していってほしいものです。
個人的には、幣舞橋と久寿里橋の間の釧路川に「小樽雪あかりの路」運河会場の様に、浮き球キャンドルを浮かべてほしいな~。
「釧路新聞」
【画像引用】「PhotoDiary ~北海道の風景写真ブログ~」「釧路愛好会~くしろよろしく~」