臨床工学技士の情報ラボ

医療機器の操作・管理を担うスペシャリストに!

臨床工学技士のスキルアップを後押しする方法

2024-03-26 10:24:39 | スキルアップ

臨床工学技士は、生命維持装置などの高度な医療機器の操作・管理を行う国家資格です。ハイブリッド手術など医療は日々進化し、それに伴い医療機器の開発技術も進んでいます。高度な医療が普及する現代において、これらの機器を操作・維持管理する臨床工学技士は欠かせない存在です。今回は、その臨床工学技士がより高みを目指し、スキルアップするための方法を調べてみました。

スキルアップには色々な方向性がありますが、最も堅実な方法は資格を取得することです。資格取得を目指して勉強をすれば、確実に知識が身につきます。また、資格があれば、その分野の専門性の証明となるため、周囲からも客観的に能力を評価されるもの。昇格・昇給や、より良い環境に転職する際にも有利になるでしょう。

広く知られている資格として挙げられるのが、日本臨床工学技士会が認定する「専門臨床工学技士」「認定臨床工学技士」や、学会が認定する「学会認定制度」です。「専門臨床工学技士」は、血液浄化、血管カテーテル関連、不整脈治療など、7つの専門資格に分かれています。「認定臨床工学技士」は、認定医療機器管理臨床工学技士と認定血液浄化臨床工学技士の2つがあります。「学会認定制度」の中にもさまざまな資格がありますが、その中でも特に透析技術認定士や体外循環技術認定士、3学会合同呼吸療法認定士の3つが人気が高い傾向にあるようです。

なお、専門臨床工学技士と認定臨床工学技士の資格取得は、日本臨床工学技士会の会員になる必要があります。こういった条件や概要を知りたいなら、ぜひ協会のホームページを確かめておきましょう。


注目の国家資格「臨床工学技士」とはどんな仕事?

2024-03-04 10:24:39 | 臨床工学技士

医療分野にはさまざまな国家資格がありますが、その中でも近年注目されているのが「臨床工学技士」です。臨床工学技士とは、人工心肺装置や人工呼吸器などの高度な医療機器の操作・安全を担うエンジニアのこと。医療技術の発達が進む現在、医療機器も高度に進化し、より複雑になっています。

特に生命維持装置には、工学技術のエッセンスが凝縮されており、操作やトラブル対応には専門的な知識が欠かせません。チーム医療の中で生命維持を支える一員であり、医学・工学の両方の知識を有する臨床工学技士は、あらゆる医療機関で欠かせない存在です。

現場で臨床工学技師は、病院に設置されている生命維持装置などの高度な医療機器の操作や保守点検等を担当します。取り扱う医療機器は、人工呼吸器や持続的血液浄化装置、人工透析装置など多岐にわたります。特に、生命維持の装置に関わるのが特徴となっています。たとえば、人工呼吸器を使った呼吸治療、心臓手術時の体外循環装置、手術室内の各種医療機器、人工透析装置といったものが挙げられます。どれも生命維持を支える重要な機器であるため、軽い見逃しも許されません。それだけ、プレッシャーが大きい仕事でもあります。

医療機器による治療が進む現代において、臨床工学技士の将来性は高いといえるでしょう。国家資格として誕生したのは1987年のことで、比較的新しい資格です。そんな中、最先端医療機器は絶え間なく続々と生み出されています。そのスピードに比例するように、ますます需要性は高まっています。医療現場で重宝される臨床工学技士を目指したい方は、ぜひ「縁の下の力持ち【臨床工学技士】の仕事とは」という関連サイトも参考にされると良いでしょう。