サーバ用KVMスイッチが故障したので、修理をしてみました。複数台修理したので写真がまちまちですが、ご了承下さい。
他のブログでも見かけますが、このKVMは良く故障するので困りものです。多くはコンソールの画面が乱れる、電源が入らなくなるなどの症状が出ます。
今回はHP社製(EO1013)ですが、DELL社製の同じようなKVMでも全く同じ症状が出ます。どちらもOEM供給元がAvocent社であるためですが、サーバを接続するポートの仕様が異なるので、相互で互換性がありません。
蓋をあけると、問題のある電源ユニットが確認できます。
写真は以前の故障の際に、既に低圧側のコンデンサ4個を同一容量・同一耐圧のもので交換済みです(丸印内)。多くの場合、コンデンサの膨らみや液漏れが確認できます。その際はここの交換で復活しましたが、再び故障してしまいました。
なお、コンソールの画面の乱れは、上記コンデンサの交換で直る場合が多いようです。
さて、再故障なのでこのコンデンサの容量低下は考えづらいため、別の場所を確認します。
高圧側の大きいコンデンサの脇に「25V 47μF」のコンデンサがあるので、これを交換してみます。すると・・・無事復活!! 出力電圧を確認してみると、
プラス側 +5.13V 、マイナス側 -5.03V と正常値になっています。同じコンデンサの交換で、3台のKVMを復活できました。
低圧側の交換だけで復活できなかった方、お試しあれ。
なお、そもそも設計がよろしくない可能性が高いので、いつまでもつかは保障できません(^_^;)