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森の里ホームズのブログ

COVID-19に対するメッセンジャーRNAワクチン接種後の心筋炎発症

新型コロナワクチン接種率は比較的高いニュージーランドでは、12歳以上の約90%が2回の接種を受け、対象となる大人の70%以上は1回目の追加接種を受けているそうです。

そんなニュージーランドでも子供のワクチン接種後の心筋炎が注目されているようです。

兄弟小児が2回接種2~3日後に胸痛。TnT急上昇。ECG一過性T波陰転。UCG異常検出困難。5日後GdMRで2人とも心筋炎あるがPCR陰性。感染でなく接種が原因。惑心筋炎発症に自己免疫のほか遺伝子レベル異常の可能性。長期予後不明。追加接種危険性明らかになっています。

COVID Vaccine-Associated Myocarditis in Adolescent Siblings: Does It Run in the Family?
by Julia Moosmann (New Zealand)
Vaccines 2022, 10(4), 611; https://doi.org/10.3390/vaccines10040611

【COVID-19に対するメッセンジャーRNAワクチン接種後の心筋炎発症は,特に思春期および若年成人男性においてよく報告されている。今回、BNT162b2 mRNAワクチン(Pfizer-BioNTech社、ドイツ、マインツ)の2回目の接種後に、思春期の兄弟でワクチン関連心筋炎を発症した症例を報告する。この報告は、mRNAワクチン接種後の心筋炎に至るメカニズムをよりよく理解する必要性を示している。】

患者2は12歳の男性で、既往歴や併存疾患はなく、患者1の弟妹である(詳細は表1)。患者2は、兄の入院の1週間後に、Pfizer-BioNTech COVID-19ワクチンの2回目の接種後48時間に発症した急性左側胸痛で来院した。患者2はCOVID感染の症状を示さず、COVID-19のPCR検査は陰性であった。過去のCOVID感染歴はなかった。入院時のHs-トロポニンTは141ng/Lと高値であった。12誘導心電図は正常であった。
入院時の心エコー図では、全身の縦歪みが-17.6%(年齢の正常下限値、-19.2%)[14]と軽度に障害され、駆出率は正常(67%)であった。ワクチン接種5日後の心臓MRIは、兄姉のそれと同様であった。心臓の下縁と後鈍縁面に大きな領域の全層性心筋水腫があった。後期ガドリニウム強調画像で、これらの領域に非虚血性心筋障害があることが確認された(図2B)。
患者2は、ワクチン接種後4日目にhs-Troponin Tが451ng/Lでピークに達し、8日目には5ng/Lまで低下し、合計5日間観察された(図3)。胸痛は数日間続いたが、退院の48時間前に消失した。不整脈はなかった。
1ヶ月後、3ヶ月後の経過観察でも胸痛の再発はなかった。心電図、心エコー図は正常であり、全身の縦歪みは正常化した。


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