こんにちは。
もるもる絵日記を描こうと思い、またもや殿の、写真データを整理していたんですが。
なんというかね。
いろいろとね。
昨年1年間、本当に、殿とかあちゃんともどもすっごい頑張ったなあ・・・。と。
思い返してしまい、ちょっとだけウルっとしてしまいました。
そんなわけで。
ちょっとまじめに日記をつらつらと、書き綴ってみます。
ちょっとの間、お付き合いくだされば幸いです。
●2010年1月ごろ。
お正月ムードも冷めやらぬある日。
仕事が休みだったので、殿と毎日、自宅で一緒に過ごす時間が増えました。
殿は、2009年ごろからしつこい瞬膜炎と、まぶたの腫れが続いていまして。
毎日毎日、目薬と栄養剤代わりのビタミンC液を摂取する必要がある、そんな子なんですが。
本当にある日、ふと、彼のおっぱいが両方赤黒く腫れあがっている事に、気が付きました。
「あれ?何だろう・・・殿、大丈夫?痛くないの、これ・・・?」
そう思って、何気なくおひざに乗せていたモルさんのおっぱいをつまむと・・・・。
その瞬間、ほとばしるようにして、彼の乳頭から赤い血しぶきが飛び出しました。
「いやっ・・・ちょっ・・・これ!!まずいんじゃないの!?
モルさん、大丈夫?」
と。慌てて彼の顔を覗き込むと、あからさまに「いたい!」と、顔をしかめつつ、ジタバタしはじめました。
「ごっごめん!!今離すから・・・おっぱいごめん!」
慌てて手を離すと、すぐに床に、ストン、と舞い降りた彼ですが。
「ぴゃっ!!」と。
床と擦れたおっぱいの痛みで、小さく飛び上がりました。
これは・・・相当痛いんだな・・・。
そう思い。時計を見ると、まだ夕方の6時でした。
その当時に通っていた獣医さんは、午後7時まで診察をしているところだったので、すぐに殿をケージに入れて、獣医さんに連れて行きましたが・・・・。
診断は、「多分、げっ歯類に多いホルモンバランスの異常でしょう。抗生物質を出すので、安静にさせてください。」とのこと。
でも、腑に落ちません。ホルモンバランス・・・?犬でもなかなかあり得ません。
それ以前に、実は自分は、以前医療機関の相談員をしていまして。
「これ、明らかにやばい症例じゃないの?」という皮膚疾患を腐るほど見てきているので。
何かしらの勘が働きました。
だって、もしもホルモンバランスがもしもおかしいのならば。
殿の生殖器関連が全て腫れるはずですから。
腑に落ちない自分は、重ねて獣医さんにこう尋ねました。
「あの・・・モルモットってオスでも乳がん、ありえますよね?」
そう尋ねると、普通にこう返されました。
「いえ。オスだから乳がんはちょっと・・・。モルモットの症例は、あまり見たことが無くて・・・その・・・。」
ん?あれ?言葉を濁してねえか?
そこで、その日からいろいろと、自分なりにネットや図書館で、「モルモットのオスの、おっぱいのしこりと、ひどい腫れ、出血について」という項目で、調べ続けてみることに。
すると、出てくるわ出てくるわ・・・・。
「モルモットのオスは、乳腺の腫れやガンになることがある。」「乳頭のしこりは特に注意。」「メスもガンになりやすく、オスメス関係なく、老齢期になると、転移した場合に手術などの外科的処置がむずかしい。」
こういうときは、本当に自分の、(人間相手ですが)「医療相談員」としての経験と知識に感謝したいですね。
あと、「これ本当にやばい!」という修羅場に腐るほど遭遇しているので。
なんというか、普通に修羅場になれている感が無いでもなく。(笑)
そこで、しばらくその獣医さんにもらった抗生剤を試して、まったく効果が無い事を確認したのち。
渋る獣医さんに何とかお願いして、その時に処方してもらった、彼に適合するタイプの抗生剤の内容を聞きだし。(※モルさんは、その子ごとに適合する抗生剤が違っていて、間違ったものを飲ませると、腸閉そくであっけなくお亡くなりになります・・・!!)
近隣地区の「モルモットの臨床経験のある獣医さん」を、しらみつぶしに調べつくしました。
そして、3か所該当!!
いよっしゃ!!
1か所目は、かの有名な「●むら動物病院」さん。はるばる、隣県からも重症例の子が診察に訪れるという、有名どころです。
2か所目は、24時間対応で有名な「●レス動物病院」。ここも、モルモットの臨床データがあるらしいです。
特に、自分が良く拝見しているブログ主さんが、殿と同じく「オスのモルモットの乳がん」で見てもらっていたというところでした。
そして3か所目。こちらが今のかかりつけ獣医さんになりました。
ラッキーなことに、たまたま自宅から車でたったの30分圏内で。
移動の際になにより、殿への負担が少ない事も、大きなポイントのところです。
さらには、電話で突然、当家のモルさんの事を相談したら診察時間外だというのに、丁寧に先生が対応してくださいました・・・・。
ああああ、ありがとうございますう~~~~!!
そんなわけで。
以前の獣医さんから何とか聞きだした抗生剤のメモを持って、さっそく新しい先生のところにGO!!ですぜ、殿!!
「ええ~~! おっぱいいたいし・・・ いいよ めんどくさい・・・」
そうおっしゃらずに!!
希望を持って、事に当たるのが、殿とかあちゃんのポリシーではないですか!!
・・・・とまあ。
眠そうな殿をケージに詰め込んで(笑)、さっそく新しい先生のところに行きましたところ。
患部を見てさっそく、
「あら~~、腫れちゃってますね。根っこのところもしこりがあるし・・・しかも両方だし。
抗生剤も2カ月飲んで効果が無い・・・炎症もひどいって事ですね。わかりました。」
と、あっさりと答えてくださいました。
そして、重要なポイントですよ。
自分が「もしかして・・・乳がんじゃあないかと、思うんですが・・・。」と。
確認してみたところ。すぐに、「そうですね、モルモットは結構、オスでもメスでもガンが多いですし・・・。」
との返答が!!
いやった!!この先生ならば、分かってくださりそうだ!!
とまあ。
そんなこんなで。いろいろと、殿の体力や体調などを考慮して。
かあちゃん、とうとう殿を手術させることに決めました。
そして。手術の決まった6月初頭に、かあちゃんが正座をして、殿にじっくりと、事の次第を説明したところ。
「もふっ!!」という、モル語での良いお返事を頂戴しました。
そしてなんと、手術当日には。
「殿・・・とうとうお時間です。今から病院に向かうお時間です。
ケージに入っていただけますか?
そして。必ず生きて帰ってきてくださいね。ガンなんかに負けるな。
かあちゃんは、あなたに救われたんです。
まだまだ、あなたに恩返しがしたいんです。
だから、今あなたに死なれたら、かあちゃんはすっごい、困る!!
だから、必ず生きて戻ってくるように!!分かりましたか!?」
と。
彼に語りかけてみたところ。
なんと!!彼は、自分からキャリーケージにいそいそと入ったかと思うと。
覚悟を決めたのか。すぐにケージの中で、どすん、と座りこみ。
「さあいくぞ かあちゃん! ぼくも おとこだ!」
と。
度胸満点の様子で、病院に向かいました。
殿・・・殿、アンタ本当にいい男だべや~~~!!
(続く)
●○●○●○●○●○●○●○●○
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いろいろとね。
昨年1年間、本当に、殿とかあちゃんともどもすっごい頑張ったなあ・・・。と。
思い返してしまい、ちょっとだけウルっとしてしまいました。
そんなわけで。
ちょっとまじめに日記をつらつらと、書き綴ってみます。
ちょっとの間、お付き合いくだされば幸いです。
●2010年1月ごろ。
お正月ムードも冷めやらぬある日。
仕事が休みだったので、殿と毎日、自宅で一緒に過ごす時間が増えました。
殿は、2009年ごろからしつこい瞬膜炎と、まぶたの腫れが続いていまして。
毎日毎日、目薬と栄養剤代わりのビタミンC液を摂取する必要がある、そんな子なんですが。
本当にある日、ふと、彼のおっぱいが両方赤黒く腫れあがっている事に、気が付きました。
「あれ?何だろう・・・殿、大丈夫?痛くないの、これ・・・?」
そう思って、何気なくおひざに乗せていたモルさんのおっぱいをつまむと・・・・。
その瞬間、ほとばしるようにして、彼の乳頭から赤い血しぶきが飛び出しました。
「いやっ・・・ちょっ・・・これ!!まずいんじゃないの!?
モルさん、大丈夫?」
と。慌てて彼の顔を覗き込むと、あからさまに「いたい!」と、顔をしかめつつ、ジタバタしはじめました。
「ごっごめん!!今離すから・・・おっぱいごめん!」
慌てて手を離すと、すぐに床に、ストン、と舞い降りた彼ですが。
「ぴゃっ!!」と。
床と擦れたおっぱいの痛みで、小さく飛び上がりました。
これは・・・相当痛いんだな・・・。
そう思い。時計を見ると、まだ夕方の6時でした。
その当時に通っていた獣医さんは、午後7時まで診察をしているところだったので、すぐに殿をケージに入れて、獣医さんに連れて行きましたが・・・・。
診断は、「多分、げっ歯類に多いホルモンバランスの異常でしょう。抗生物質を出すので、安静にさせてください。」とのこと。
でも、腑に落ちません。ホルモンバランス・・・?犬でもなかなかあり得ません。
それ以前に、実は自分は、以前医療機関の相談員をしていまして。
「これ、明らかにやばい症例じゃないの?」という皮膚疾患を腐るほど見てきているので。
何かしらの勘が働きました。
だって、もしもホルモンバランスがもしもおかしいのならば。
殿の生殖器関連が全て腫れるはずですから。
腑に落ちない自分は、重ねて獣医さんにこう尋ねました。
「あの・・・モルモットってオスでも乳がん、ありえますよね?」
そう尋ねると、普通にこう返されました。
「いえ。オスだから乳がんはちょっと・・・。モルモットの症例は、あまり見たことが無くて・・・その・・・。」
ん?あれ?言葉を濁してねえか?
そこで、その日からいろいろと、自分なりにネットや図書館で、「モルモットのオスの、おっぱいのしこりと、ひどい腫れ、出血について」という項目で、調べ続けてみることに。
すると、出てくるわ出てくるわ・・・・。
「モルモットのオスは、乳腺の腫れやガンになることがある。」「乳頭のしこりは特に注意。」「メスもガンになりやすく、オスメス関係なく、老齢期になると、転移した場合に手術などの外科的処置がむずかしい。」
こういうときは、本当に自分の、(人間相手ですが)「医療相談員」としての経験と知識に感謝したいですね。
あと、「これ本当にやばい!」という修羅場に腐るほど遭遇しているので。
なんというか、普通に修羅場になれている感が無いでもなく。(笑)
そこで、しばらくその獣医さんにもらった抗生剤を試して、まったく効果が無い事を確認したのち。
渋る獣医さんに何とかお願いして、その時に処方してもらった、彼に適合するタイプの抗生剤の内容を聞きだし。(※モルさんは、その子ごとに適合する抗生剤が違っていて、間違ったものを飲ませると、腸閉そくであっけなくお亡くなりになります・・・!!)
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そして、3か所該当!!
いよっしゃ!!
1か所目は、かの有名な「●むら動物病院」さん。はるばる、隣県からも重症例の子が診察に訪れるという、有名どころです。
2か所目は、24時間対応で有名な「●レス動物病院」。ここも、モルモットの臨床データがあるらしいです。
特に、自分が良く拝見しているブログ主さんが、殿と同じく「オスのモルモットの乳がん」で見てもらっていたというところでした。
そして3か所目。こちらが今のかかりつけ獣医さんになりました。
ラッキーなことに、たまたま自宅から車でたったの30分圏内で。
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ああああ、ありがとうございますう~~~~!!
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患部を見てさっそく、
「あら~~、腫れちゃってますね。根っこのところもしこりがあるし・・・しかも両方だし。
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と、あっさりと答えてくださいました。
そして、重要なポイントですよ。
自分が「もしかして・・・乳がんじゃあないかと、思うんですが・・・。」と。
確認してみたところ。すぐに、「そうですね、モルモットは結構、オスでもメスでもガンが多いですし・・・。」
との返答が!!
いやった!!この先生ならば、分かってくださりそうだ!!
とまあ。
そんなこんなで。いろいろと、殿の体力や体調などを考慮して。
かあちゃん、とうとう殿を手術させることに決めました。
そして。手術の決まった6月初頭に、かあちゃんが正座をして、殿にじっくりと、事の次第を説明したところ。
「もふっ!!」という、モル語での良いお返事を頂戴しました。
そしてなんと、手術当日には。
「殿・・・とうとうお時間です。今から病院に向かうお時間です。
ケージに入っていただけますか?
そして。必ず生きて帰ってきてくださいね。ガンなんかに負けるな。
かあちゃんは、あなたに救われたんです。
まだまだ、あなたに恩返しがしたいんです。
だから、今あなたに死なれたら、かあちゃんはすっごい、困る!!
だから、必ず生きて戻ってくるように!!分かりましたか!?」
と。
彼に語りかけてみたところ。
なんと!!彼は、自分からキャリーケージにいそいそと入ったかと思うと。
覚悟を決めたのか。すぐにケージの中で、どすん、と座りこみ。
「さあいくぞ かあちゃん! ぼくも おとこだ!」
と。
度胸満点の様子で、病院に向かいました。
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読みながら涙がぼろぼろでてきました。
かあちゃんも殿の為に、こんなに頑張ってくれたんだね。
溢れんばかりの殿への愛が びしびし伝わってきます。(ρ_;)
殿は、一時期本当に大変でした・・・。
おっぱいの痛みで、元気だった殿がケージの片隅にうずくまる様子は、見ていて辛かったです。
かあちゃん、頑張りました!!
愛情だけは、売るほどあります(笑)
今になったら、「殿ってば、ほんと男らしかったぞ★」と、笑い話になりますが、当時はもう・・・。
読んでくださりありがとうございます。
モルモットの♂の乳がんは多いそうですよ(汗)
動物病院のブログです。
モルモットで検索すると写真付きで出てきます(> <)!! 殿の今後のために...。
http://jigumo2001.blog116.fc2.com/
うちの先代モルも乳癌を切除したんですよー
オスが乳癌になるなんて思ってもなく擦ったかな?なんて笑っちゃってました…無知って恐ろしいです。
うなみさんは、すぐに適切に病院にいかれて素晴らしいです。
違う病院にも行ってみるってなかなか勇気いりますもんね~。
殿(とお呼びしていいのかしら?)のぽよ~っとした写真からは想像もつかない苦労をしてるんですね。
コメントありがとうございます。
>無記名さん。
殿は、なんというか、本当に飼い主以上に男前でした。手術に自ら向かう背中に、男を見ました(笑)
モルのオスの乳がんは、本当に多いようですね。自分も、ネットで検索して気が付きました。
早めに気がついて本当によかったです・・・。
>hanaさん。
こちらこそはじめまして。ご来訪ありがとうございます。
hanaさん宅のモルさんも、乳がん経験ありですか・・・。先代の男の子・・・大丈夫でしたか?
いえいえ、自分はたまたま、以前のかかりつけのお医者さんが「?」みたいな顔をよくしていたので、「これはモルモットを見たことないんでは?」と思い、お医者さんを変更しただけです・・・。
殿にとっては、それがベストの選択になりました・・・オスのモルさんの乳がん、侮れません。
殿で、十分彼は喜ぶと思いますよ。ありがとうございます。たくさん、彼は子供時代から苦労しているので。
その分幸せにしてあげたいな、と思う飼い主でありました。
我が家は乳がんではないものの、腫れて半年後に膿みが出てしまいました。
もちろん、病院通いしましたが治らなかった。
もう片方も腫れてきているので、手術を考えているところです。
投薬治療で治るものではないと言われました。
男の子で若いから…とお同じようなことを説明されましたが、結局外科的に処置する必要があるらしいです。
薬を飲んでは糞が出なくなったり、ハゲたり大変でした。
お互い(モルたち)の辛さはわからないことが多いです。
また、お邪魔するかもしれませんがよろしくお願い致します。
(o・・o)/~
はじめまして、こんにちはー!
モルのおっぱいの腫瘍は、早めに対処しないとどうしようもないんですよね。
しかも外科的処置をしないと、結局は悪くなる一方です・・・。
草食動物は、抗生剤の効き目が悪いって聞いたことがあります。
でも、何にせよ、早く痛みや苦しみはとってあげたいなあと思いますよね。
おたくのモルちゃんもお大事にしてくださいね。
あまりに高齢になりすぎると、手術するだけの体力がなくて、そのまま安静にさせるだけ・・・という例もありますから・・・。
モルは、顔みただけじゃわかりずらい!(笑)
ご来訪ありがとうございました。