キュリー夫人を語る23

2010年07月20日 22時59分01秒 | 日記
キュリー夫人を語る23


 「必ず晴れる日は来る!」
 一、マリーの偉大さ、それは、最大の悲劇があったにもかかわらず、その苦悩のなかで、大いなる使命を果たし抜いていったところにあるといってよいでしょう。
 彼女は、それまで夫と二人で分かち合っていた重荷を、一人で担って歩んでいく決意をしました。家族を自分の収入で養い、子どもを育て上げるとともに、夫と切り開いた学問分野を発展させ、さらに、後輩たちを誠心誠意、育成していったのです。

 ピエールの死から8年後、第1次世界大戦の戦火が迫るなか、マリーは娘のイレーヌにこう書き送っています。
 「わたしたちには大きな勇気が必要です。そして、その勇気をもつことができるようにと望んでいます。
 悪い天気のあとにはかならず晴れた日がくるという確信を堅くもっていなければなりません。愛する娘たち、わたしはその希望をいだいてあなたがたを強く抱き締めます」(前掲、川口篤ほか訳)
 この言葉こそ、波乱の人生を生きたマリーの一つの結論でした。

「生きる」とは「闘う」ことです。
 そのために必要なのは「勇気」です。
 勇気は逆境を切り開く宝剣です。
 限界の壁を打ち砕く金剛の槌です。
 絶望の暗黒を照らす不滅の光です」

 私も妻も「勇気」の二字で、ありとあらゆる中傷・迫害と戦いました。
そして「勇気」の二字で、あらゆる苦難に勝ちました。
 私たち夫婦は、わが最愛の娘である皆さん方に、この「勇気の冠」を譲り託したいのです。

 勇敢な  魂いだける   白鳥会  悲しみ乗りこえ    常に朝日が




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