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日曜日
晴・綿雲
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孫の日(まごのひ) 
10月第3日曜日の記念日である。1999年に記念日に制定された。
日本百貨店協会が最初に提唱し、日本記念日協会の認定を受け
ている。
―フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』―
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日曜日久しぶりに少し寝る。
団塊世代が『gooマイホーム』に書き込みを始めてる。どうな
ることやら、判らん?つい最近ダハ、PCでメールなるものを
始めたのは・・・
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池田名誉会長の人物紀行『歴史の巨人』と語る(10/18/09)
ルネサンスの巨匠
レオナルド・ダ・ピンチ(上)
「汝、奮起せよ!」 「精神は鍛錬なしには堕落する」
ルネサンスの巨人は、そう鼓舞しているようであった。
1999年の11月3日。創価大学の本部棟に完成した、
レオナルド・ダ・ピンチの像と、私は向き合った。
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真理を射貫く鋭き英知の眼。創造への燃え盛る情熱を
象徴する髪と髭。利き手であった左手は羽ペンを持ち、
右手のノートに、迸る思念を書き付けようとしている。
彼は、その生涯において、1万ページともいわれる膨
大なノートを書き綴った。
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米ソを結んだ大実業家アーマンド・ハマー博士のオフィ
スにお招きいただいた際、その人類の至宝であるダ・ピ
ンチのノート(レスター手稿)を拝見した思い出がある。
「もっと良く知るために」とは、ノートに繰り返し記され
た彼の求道の真情である。
絵画、彫刻はもとより、音楽、建築、数学、幾何学、解剖
学、生理学、動植物学、天文学、気象学、地質学、地理学、
物理学、光学、力学、土木工学等、彼の探究の翼は限りなく
広がり続けた。
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「その偉大さの前には、芸術家、科学者、哲学者というよう
に線を引くことが、おそらくは無益であろうと思われる」と、
ドイツの大哲学者ヤスパースは感嘆している。
創立以来、私は「創造的人間の建設こそ、創価大学の使
命なり」と訴え続けてきた。その最高最大のモデルこそ、
レオナルドに他ならない。
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世界中から来学される知性を、創大生・短大生は、この
像の前で歓迎する。人類が共に仰ぐ万能の世界市民が、そ
の光景を見守っているのだ。
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「幸運は、みずから努力する人にのみ宿る」―これがレオ
ナルドの信条であった。ゆえに、「他人の労苦で、その身を
飾ろうとする」人間を軽蔑した。
そして、「執拗な努力よ。宿命の努力よ」 「可愛想に、レ
オナルドよ、なぜおまえはこんなに苦心するのか」
(杉浦明平訳『レオナルド・ダ・ヴィンチの手記・上』岩波文庫)。
そう自らに問うほど、奮励努力した。
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現存する彼のデッサン(素描)は、900種ともいわれる。
地道な労作業の結晶だ。
こうした膨大な努力の蓄積なくして、「モナ・リザ」や「最後
の晩餐」は誕生しなかったことを知らねばなるまい。
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レオナルド研究の第一人者であられる裾分一弘博士から、貴重
な著書を頂戴した。
博士の研究書には、レオナルドが後輩の画家に贈った、アドバ
イスが記されている。
「建物の頂上に達するためには、一段一段登ってゆく必要があ
り、さもないと頂上に達することは出来ない」(『レオナルド・
ダ・ヴィンチ』中央公論美術出版)
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忍耐こそ希望の母であり、執念こそ勝利の光である。
「大なる苦悩なくしては、如何なる完成せる才能もあり得ない」
(『リオナルド・ダ・ヴィンチ』)
かって、私が学生部の英才に託した、レオナルドの結論である。
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小宇宙と大宇宙
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レオナルドの労苦の精華に圧倒されたことがある。
1994年の6月3日。ダ・ピンチが仕えたミラノ公の
「スフォルッツア城」を訪れた時のことである。「アッセ
の間」と呼ばれる部屋一面に描かれた、彼の装飾画をイタ
リアの友と鑑賞した。
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世界最古の伝統を誇るボローニャ大学の講演で、「レオ
ナルドの眼と人類の議会」を論じた2日後のことである。
そこには、壁面から天井へと枝を発する大樹が、すさま
じい迫力で描かれていた。
なかんずく、その根っこが圧倒的な活力に満ち満ちて、
鮮烈に描かれていた。
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風雨に揺るがぬ大樹には、必ず厳然たる根かある。.人が
知らないところで、強さの土台が築かれるという生命の奥
義に、レオナルドの慧眼は注目していたのであろうか,
岩盤を深々と引き裂く根から出発して、円柱の如く立ち
上る樹幹を走り、天井を覆う枝へと伸びゆくダイナミック
な生命力の脈動が.そのまま伝わってくる,
―池田先生の人物紀行―より
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晴・綿雲
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10月第3日曜日の記念日である。1999年に記念日に制定された。
日本百貨店協会が最初に提唱し、日本記念日協会の認定を受け
ている。
―フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』―
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団塊世代が『gooマイホーム』に書き込みを始めてる。どうな
ることやら、判らん?つい最近ダハ、PCでメールなるものを
始めたのは・・・
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池田名誉会長の人物紀行『歴史の巨人』と語る(10/18/09)
ルネサンスの巨匠
レオナルド・ダ・ピンチ(上)
「汝、奮起せよ!」 「精神は鍛錬なしには堕落する」
ルネサンスの巨人は、そう鼓舞しているようであった。
1999年の11月3日。創価大学の本部棟に完成した、
レオナルド・ダ・ピンチの像と、私は向き合った。
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真理を射貫く鋭き英知の眼。創造への燃え盛る情熱を
象徴する髪と髭。利き手であった左手は羽ペンを持ち、
右手のノートに、迸る思念を書き付けようとしている。
彼は、その生涯において、1万ページともいわれる膨
大なノートを書き綴った。
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米ソを結んだ大実業家アーマンド・ハマー博士のオフィ
スにお招きいただいた際、その人類の至宝であるダ・ピ
ンチのノート(レスター手稿)を拝見した思い出がある。
「もっと良く知るために」とは、ノートに繰り返し記され
た彼の求道の真情である。
絵画、彫刻はもとより、音楽、建築、数学、幾何学、解剖
学、生理学、動植物学、天文学、気象学、地質学、地理学、
物理学、光学、力学、土木工学等、彼の探究の翼は限りなく
広がり続けた。
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に線を引くことが、おそらくは無益であろうと思われる」と、
ドイツの大哲学者ヤスパースは感嘆している。
創立以来、私は「創造的人間の建設こそ、創価大学の使
命なり」と訴え続けてきた。その最高最大のモデルこそ、
レオナルドに他ならない。
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ナルドの信条であった。ゆえに、「他人の労苦で、その身を
飾ろうとする」人間を軽蔑した。
そして、「執拗な努力よ。宿命の努力よ」 「可愛想に、レ
オナルドよ、なぜおまえはこんなに苦心するのか」
(杉浦明平訳『レオナルド・ダ・ヴィンチの手記・上』岩波文庫)。
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博士の研究書には、レオナルドが後輩の画家に贈った、アドバ
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「建物の頂上に達するためには、一段一段登ってゆく必要があ
り、さもないと頂上に達することは出来ない」(『レオナルド・
ダ・ヴィンチ』中央公論美術出版)
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忍耐こそ希望の母であり、執念こそ勝利の光である。
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小宇宙と大宇宙
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レオナルドの労苦の精華に圧倒されたことがある。
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「スフォルッツア城」を訪れた時のことである。「アッセ
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リアの友と鑑賞した。
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世界最古の伝統を誇るボローニャ大学の講演で、「レオ
ナルドの眼と人類の議会」を論じた2日後のことである。
そこには、壁面から天井へと枝を発する大樹が、すさま
じい迫力で描かれていた。
なかんずく、その根っこが圧倒的な活力に満ち満ちて、
鮮烈に描かれていた。
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風雨に揺るがぬ大樹には、必ず厳然たる根かある。.人が
知らないところで、強さの土台が築かれるという生命の奥
義に、レオナルドの慧眼は注目していたのであろうか,
岩盤を深々と引き裂く根から出発して、円柱の如く立ち
上る樹幹を走り、天井を覆う枝へと伸びゆくダイナミック
な生命力の脈動が.そのまま伝わってくる,
―池田先生の人物紀行―より
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