自分の置かれた状況に抵抗すると、痛みが生み出され、不満が長引く。
この本の中盤に火傷を負ったときに対処していった話が例として書いてあるのですが、これが印象的でなるほど!と思いましたので紹介します。
恋人同士の二人がバイクで出かけ、途中バイクから降りる時に熱くなったマフラーに足をつけてしまい大やけどをしてしまいました。近くのスタンドで氷をもらって家に帰るまでの道のり痛みで気が狂いそうな恋人に話しかけます。「心の目で痛みを見てごらん、やけどの痛みに色があるとしたらどんな色だろう。」「痛みを癒す水があるとしたらどれくらい必要だろう」そして「それは10でのランクをつけるとしたらいくつになるだろう」と。最初は痛みが激しかったため「真っ赤」、「プールいっぱいの水」、「23」などと答えます。しかし何度もその質問を繰り返すうちだんだん色はさめていき、水の量も少なくなって、痛みのランクも下がっていきました。
痛みに抵抗せず、積極的に感じていった結果、痛みは必要なくなったのでその役割を終えたというのです。
これは私も試してみたのですが、生理痛がひどいことがよくありました。あるときはのたうち回るほどです。その不安な時に積極的に痛みを感じたところ、痛みが弱くなっていきました。まったくなくなることはなかったのですが、かなり楽になりました。痛みに抵抗しなかったので役割を終えて離れていったのかもしれません。
怒りや好ましくない感情もないことにしないで感じてあげると手放すことができるのかもしれません。