ひどく落ち込んだ時は、この本を読む。
この本は、高校時代に、母親から「読め」と言われた本です。
うわっついた、底の浅い高校生だった僕にとって、
大学生になる前に、「もっと深く考えろ!」、と言われているようでした。
実際に、大学に入ってから、ずいぶん救われた内容です。
現実と想像してたことの落差や、人間関係の複雑さ、理想を追い求める手段など、
幅広く考えさせられました。
でも、本当にこの本の意味を理解できたのは、
社会人として、ビジネスの厳しさを味わってからでした。
そして、20年がたち、今、
自分の根幹を支えてくれた本だったと振り返っています。
二十歳前後の若者の特徴的な悩みであったり、社会への不満であったり、自分へのいらだちであったり、
かなり普遍性があるのではないかと実感させてくれる本です。
著者は自殺してしまいましたが、わたしにも同じような動機付けはあります。
たまたま実行したか、しなかったか、の違いです。
若いころの悩みは、歓迎すべきものだと、やっとわかった気がします。
もっと悩んで、苦しんでも、その先に満足感が待っていると言いたいです。
子供たちにも読んでほしい一冊です。
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