嬉の字屋

フィギュアと手作業のブログです。

盛って作ろう。3

2009-03-10 22:51:23 | 盛って作ろう_模型塾
模型塾「A.盛って作るフィギュア原型」

第3回目。
今回は前回の人形に下肉を盛るからポーズを作り、間接を固めるまで。

座学。
・針金に盛ると後で微調整が効いていいよね。
 カットし、針金を抜いて修正後、穴を作って再度接着しなおす←とても楽。

・工程の説明。

 座りポーズ(体育座り、ペタンコ座り)の場合、アニメ画のように足が長いフィギュアは長さの矛盾が目立つ。
 そういう場合はデフォルメ度(長さ)を下げる。
 視線などは早いうちに描いておくこと。

ポーズきめ。
 重心などを決める際には軸足を意識し、大げさにする。
 腰は重心からはみ出るようにする。
 また横から見た場合、腰が逆ゾリになるようにするとかっこよく決まる。
 肩は胸の中心から始まるので(手の基礎の鎖骨は胸の位置でとまっているため)底を意識し、鎖骨から動かすようにする。
 胸骨と骨盤の間は骨がないのでフレキシブルに動く。自分で確認しつつ、どこをひねったらそれっぽくなるか十分に吟味すること。
 大げさにすること。
 武器を持たせる場合、針金は手に持っているように延伸し、手の位置にエポキシパテを盛る。
 肩に芝居をさせる。
  肩越しに顔が見えるようにするとかわいい。

実演。
 初心者の場合、膝を逆ぞり状態にしないと足を曲げたへっぴり腰になるので注意すること。
 今回元八さんはやくざ兄さんのポーズを決めました。杖をついてるんですがどっちにしたらしっくりくるか非常に迷ってました。
 写真がないとやっぱりなんだかわからない。

 盛る場合はまず手が入らなくなりそうな場所、(おなか等)から盛る。
 パテが浮かないようにすること。
 盛れない場合は後でカットして盛る。
 時間に余裕がある場合は、上半身下半身と分けてエポキシパテを盛る。

実習。
 ポーズを決めてエポキシで関節を固める作業。
 ポーズきめについて色々教えてもらい2回ほど見てもらって動きを修正してもらってそれを直しました。
 ちょっと元八さんのポーズはカートゥーンだったんですよね…。
 マーベルらしいものが作りたかったので本当に申し訳ないですorz 
 しかし最終的にDQNポーズに(苦笑)

 「肩越しに顔」を今回入れようと、これに入れました。
 ・・ふとましいキャラなんでそれ早々につぶれそうなのが少々気がかりです。

 手が長いんですがそういうキャラだからだな。
 あとちょっと太くするつもりなので最終的に短くなるんじゃないかと。なるのか不安ですが。

盛って作ろう。2

2009-02-28 22:36:42 | 盛って作ろう_模型塾
模型塾「A.盛って作るフィギュア原型」

第2回です。
今回は前回作った基礎を組み立てる。

座学。
作成する対象をスケッチする。
元ネタのコピーを作りたいサイズに縮小拡大してもよい。

スケッチする際のポイントはサイズと等身。
・サイズ
 具体的な最終サイズを決める。
 大きいと紙に描いたものより一回り大きくなるので、小さく考えて描く。

 大きいモノを造形する場合、盛り削り量が増えるので修正が大変になる。
 最初は小さく作ったほうがいいものはふとましいキャラなど
  マッチョ、太いキャラ、象、男キャラなど大きなもの→小さめに。
  女の子、細いキャラなど→大きくてもよい。

・等身
 比率についてを考慮する。
 腰の位置(高さ)、頭や肩の幅、作家、キャラのクセを読み取り絵にする。
 原寸図と自分で書いたものは違った際の比較が容易。

実演。
今回は元八先生オリジナルのちょっと足を悪くしたアウトロー気味の…お兄・・・お兄さん?
 ラフ画を元に原作原寸のイラストを作成、それに前回作ったエポキシパテを置いてアルミ線でつなぐ。
 針金でつないだあとは男性の場合は腰を前に出した状態、肘を曲げる等すると雰囲気が出しやすい。
 手足については慣れてくるとなくてもよいが、あったほうが感覚がつかみやすいので最初に作ってしまうのがよい。
 エポキシでの下肉付け。(二の腕、肘先、腿、脛など)関節に干渉しないように。

実習。
原寸スケッチ
 前面だけでもよいが、厚みのあるマッチョキャラ等は横からの図も書く。

針金を刺す
 各々アルミ線を使って先に作っておいたエポキシパテに穴をあけて人の形にする。
 女の子など肩幅のないキャラの場合、左右の穴が合体してしまい都合がよくないので、肩に斜めに穴を開ける。
 また足と腰との接合部は大腿の中心部とかみ合わせるために腰部は斜めに穴を開けると簡単。
 でかものキャラは胴体がグルグルしやすいのでアルミ線を二本に。しかしとても刺しづらい。

下肉付け
 針金で各部をつないだ後は脛・腿・二の腕など可動部以外の部分を軽く肉付けしておく。
 雰囲気程度に。


ということで写真はここまで完成の図。
頭と胸はミリプット、腰は軽量エポキシ、足の筋肉は木工エポキシ、
灰色の部分は軽量グレータイプとおいうごった煮状態に。
まだまったくハルクっぽくありません。こういうときすごい不安になる。

次回はエポキシによる下肉づけ。今日は予習になってしまう。

盛って作ろう。

2009-02-22 21:39:46 | 盛って作ろう_模型塾
こーほくのガレキブログさん見習ってちょいと模型塾「A.盛って作るフィギュア原型」コースでも軽くご紹介。
綺麗に書けませんし講義の写真がありませんがご興味がおありの方は最後までお付き合い頂けたら幸いです。

さて
模型塾は元八先生の制作においてメインの素材がポリパテなので全部削る一辺倒でやるのかというと、逆のカリキュラムに「盛って作る」コースも用意されています。
(コース参加していなくても通常のカリキュラム後に持ち込みで作ったものも見てもらえる時間があります。詳しくは模型塾のページを見るか原八さんにお問い合わせください)
削るものと違って名称通りこちらはスカルピーを使って盛って作るコースとなります。


第1回目はガイダンス、予定について。また少々の実演と作業となりました。
コレと言って削るコースとほぼ変わりませんが、スライムを作らない分だけ若干短いかな。
#こちらはFFのスライムを作るだったら面白そうかもです。

座学
盛って作るものと削って作るものとの素材の違い。
盛る場合に使用する素材は主に石粉粘土、エポキシパテ、スカルピー(プラスチック粘土)。
おもにポリパテのほうがシャープに出来上がるのでアニメ等には向いていて、盛る系はリアル系が向いてます。
ただしどちらでもできなくはなく違いはやや盛る派のほうがやわらかい表現になる感じになるとのこと。

実演は主な使用工具とマテリアル紹介。
作業に使うためのエポパテの使い方。使う分だけ買って残しちゃNG。
練って元絵に合わせました。

作業はおもに大きさをとバランスを決めるスケッチ。
エポキシパテの芯材の制作でした。
大きさを決めるスケッチをもとに、胸、腰、手足、頭のサイズから2回り小さな芯を決めてゆきます。
ふたまわりなのはやってるうちに表面干渉してしまうのでそれ対策のため、このくらい小さいくらいにしたほうがよいそうです。

次回は
バランスを決めるための元ネタとラジペン、ピンバイス、アルミ線を持ち込み
人型を作っていきます。

写真
1回目の作業内容。
頭と胴体は元八さんからもらったミリプットで出来てます。で、茶色の部分が持参した軽量エポパテ。
ミリプットは古いのが大量に出てきたそうで全員原八先生のをいただきました。
ミリプットは保存が効かないそうです。
でっかく作りたかったんですがズンドコでかくなっていくので小さく作るほうからはじめましょうということでこのサイズ。
写真と見比べるとどうみても一回りも小さくないし体系があってないような。