その際

　私の車の見つかったのは、コインパーキング。
盗難にあってから、二泊三日ほど世話になっていたらしい・・・
当然「課金」されっぱなしで、多少の料金が発生しているのもわかる。

　車は一度警察署まで持ってって、調べなくてはならぬ。
パーキングを出るには、使用料を払わなきゃならぬ。
お巡りさんが払ってくれるわけもなく、一応わしが車の持ち主で、わしの車が停まってるんやから…わしが、支払せにゃならぬ。
のである・・・・・

　支払機の前に立って、番号を確認し、料金を入れよう～とする、僕。
はっ！と我に返り…「なんでわしが？」と
あぁ～～やめたやめた！なんでわしがこの上、駐車料金まで
と、急に腹立たしくなってきた。

　お巡りさんに「わし払うのやめた、なんとかして！」と依頼。
どう考えてもわしが払う義務はない。
かと言って、たまたま来てくれたお巡りさんに払ってもらう義理もない。
パーキングの警備員のおっちゃんにも、もちろん払う責はない。

　ちゅうことは、ここに居る誰もが…払うことはないのである。
ははははっ、これでシャンシャン

　ちゅうことは、僕の車は一生ここから出れません。
と、ちゃうやん。
警察署へ行って、調べなくちゃ！それから、僕が乗って帰らなくちゃ
どうすんの？

　コインパーキングの管理会社（広告・看板の下部に連絡先が書いてある）へ電話。
担当者さんは、車の所有者が支払ってもらえませんか？
所有者「あほ抜かせ！なんでわしが払う義理があるんや、わしゃ被害者や」
担当者「それはそうですが、そこに居る巡査や警備員さんには言えませんよね…」
所有者「おまえアホか、彼らはもっと責任ないわい！」
担当者「どうしたら・・・・・・」
所有者「もうええわ、パーキングの機械壊して出るわ。わしゃどっちみち無いもんやと腹くくってんねん。壊れてもかめへんわ、ほな壊してでるから、了解しとけ！」
担当者「まままま、待って下さい。こちらで処理しますから」
所有者「最初からそれしかないやろ、誰も支払う義務も義理もない、あんたとこで面倒みなしゃあないやろ！」

　ってことで、警備員さんが機械をちょこちょこ！といじって、パーキングの盾が下がった。
わしの車は、無事出れました。
コインパーキングの人には、まことに迷惑な話やと思うが、この際仕方ないよな。
コインパーキングの担当者に言うたよ「あんたとこも被害者や、ここにお巡りさん居るから被害届だせば？」って。。
どうしたかは知らんが、とにかく盗難事件、おまけのパーキング物語でした。