ネオン街

　大阪の代表的なネオン街というと『北の新地』が有名だが、ミナミ（難波界隈）もありゃ、京橋・布施等ローカルネオンから、新地に行けないが梅田界隈には小さなネオン街がたくさんある。

　わし自身のネオンデビューは２８～２９歳くらいで、遅咲きタイプである。
それもこれも、とあるポンユウ（親友以上の先輩）に教えられたのだ。
それまでわしは「真面目」を絵に書いたような若者で、仕事しか趣味がなかった・・・・・

　彼のせいでわしゃ・・・はまった！
こんなぎょうさん美しい女性が、優しく横に座ってくれる。
「男前ですねぇ～」「キャーかっこいい～」「○○さんみたいな人、タイプなんですぅ～」「私寂しいんです・・・」ってなこと言われてみぃよ！

　ＬＶのマークつきのカバン、チャンネルと書いた服、ヘルメットみたいな名前の靴、わしゃいくつ買ったかわからへん。
　同伴ってな訳のわからんシステムがあって、お姉ちゃんとご飯食べて、おしゃべりして、買い物してお店に行く。

　当時のご飯ちゅうたら、座って一人２万円は下らんよね。
ワインなんか頼んじゃったりして、出るときは「６万円です」ってなこと言われて払う。
店に行く途中の道沿いには必ず『ブチック』があり、キャーかわいい～このカバン！ってなこと言われたら「１２万円です」って払う。
やっと店にたどり着く、店に入るまですでに１８万円は浪費していた。

　いらっしゃ～～い！と綺麗どころのお姉ちゃん達がいっせいに・・・
そして、中には「今日お誕生日なのぅ～」ってなこと言われたら、ドンのつくシャンペンなんか出てきたりして～～お帰りのお会計〆て「１５万円」・・・
たった一人のお兄ちゃんが一晩遊ぶだけで合計３３万円の出費。

　そんな私に誰がした？
最近では慎ましやかに、食事は一人２.０００円。飲み代は一人５.０００円。
それ以上はお支払い出来ない親父になってしまいました！

　原因を作ってくれたポンユウさんは、いまだに当時と同じ様な遊び方をされてます。
ネオン話にゃきりが無い、いっくらでもおもろい話はあるが、今日はこのへんで！