卒業式

　大阪では今日は、小学校の卒業式の日や。
我地元でも、朝からガキ共がうろちょろしとった
お父ちゃんもお母ちゃんも、ちょっとよそ行きの服なんか着ちゃったりして

　最近の傾向として、オヤジがぎょうさん出席するようになった。
もちろん「悪い」ことやないんやが、ちょっと昔人間のわしらの世代では『仕事休んでまで…』と感じる。
ちゅうわしは、ここ十数年間はどっかの学校に「卒業式」「入学式」に、必ず行ってるんやが…

　ただ己の子だけ見にくるんや。
ただ己の子だけを…
これがあかん、よその子の面倒も見ろ！感心を持て！世話の一つもせい！ちゅうねん。馬鹿親の象徴、己の子だけ目線

　そんな連中に育てられたガキが、「ええ子」になることは難しいわい。
どっちか言うたら、己より他人！ってな優しさや、思いやりが欲しいよな。
わし？わしゃ～己より己や。なんせ一番は『わし』やがな

　小学校の卒業式ちゅうたら、わしゃ苦い思い出がある
長男の時か、次男の時か忘れたが…当たり前のように会長をやってて、最前列に座ってた。
わしの出番はまだや、いま一人一人名前を呼び、校長が壇上で「おめでとう～」と言うとる。

　一瞬やった…その時事件は起きた
落ちた…わしが落ちた
それは一瞬の出来事やったらしい、本人は「ええ気持ち」やからわかれへんがな。

　隣に座ってた「副会長のおばはん」が、わしの腰から背中をブスッ！と…何かで刺した
このおばはん！何さらすねんと言う間もなく『お父ちゃん、起きてっ』と怒られた

　そうなんです、私は「寝てしまった」のです。
式が終わり、校長室へ帰ると…あのうるさい『Ｐ』のおばはん共から集中攻撃しゃあない、常用饅頭も食わんと今度は死んだふりや。
言い返す言葉が見つかるまで、目線を合わせれない。

　教師共は、ちょこっと気遣いもあるから「プッ！」程度で通りすぎてくれた。
一番怒ったのは「息子」やった。
どっちやったか忘れてんけど・・・・・帰ったら、えらい怒っとった。
「友達に馬鹿にされた！おまえのお父ちゃん寝てるし」って言われまくりやってんて