鮎の食い方

　人にはそれぞれの生き方がある。
鮎にもそれぞれの食われ方がある。
もちろん、あんこにも・・・ある。
おはぎにされる奴、よもぎ団子の中に入れられる奴、白玉だんごの添え物にされる奴等々。

　おはぎみたいに、メイン処に居る奴はまだええ。
が、よもぎ団子の中とか、それより白玉だんごの「添え物」にされるのは、同じあずきでも辛いやろ。
添え物やで、食っても食わなくてもええんやで。
甘党の人は、食えばええし、あっさり系のひとは食わなくてもなんの罰もない「添え物」だぜ

　季節柄「鮎」の美味い時期になった。
あちこちの川でも、友釣りが解禁になり、うちも親父も喜んで老体に鞭を打ってへんけど、頑張って行く。
実弟が友釣り協会の役員でもないんやが、ただの趣味やけど、好きで好きで、親父を連れてってくれる。
いわゆる「旬の味」ちゅうやつやね。

　と言っても、鮎にはそんなにたいした食い方はない。
「塩焼き」が主流で、その次が「塩焼き」で、その次も「塩焼き」。
いわゆる「塩焼き」しか、家では出来ない
甘露煮は、こないだ伊勢から送ってもらって美味かったが、家では無理。また、送れ！

　鮎さしみや洗いも、まんざらでもないけど…板さんでなきゃ、上手くさばけない。
素人がさばくと、身と骨の境目がなくなる。
かと言って、煮付けには向かない。
カレーをかけるにも、ソテェーにするにも、バター焼きも、想像するに…たぶん合わない。

　ちゅうことは、わざわざブログで書くほどのことやなかった。
鮎は『塩焼き』で