ガチョ～～ン

　谷啓さん、逝く。
って、えらい急に・・・家でこけて、脳挫傷って・・・

　いま思えば、クレイジーキャッツやドリフターズの人気って尋常やなかったな。
吉本の安物芸人や、ポット出のタレント連中とは「格」も「質」も比べ物にならん。
漫才や落語、音楽やコント。手品に漫談・・・何をとっても、いまの薄っぺらな芸人共には気の毒やが、足元にもおよばん。

　彼等の苦労・下積みちゅうのは、それこと過酷なもんやったんやろね。
キャバレーやダンスホールで演奏したり、カラオケの無い時代…流しのギターなんかで、飢えをしのいでたんやろ。
それはそれで、ええ時代やったかもしれんけどね

　わしらがネオン街に出た時代は、あちこちに流しのおっさん居ったもんや。
湯の町エレジーや昭和枯れススキは流しのおっさんの１８番、ちょっと若いわしらの世代は「小林旭」に憧れた頃やった。
小林アサヒと書いて、アキラと読ませる「旭」がかっこよくて

　クレイジーキャッツのメンバーも、残り少なくなった。
あっ！っと驚く為ゴロゥ～～～～～やガチョ～～ン
思えば数々のギャグを世に発した、すっげ～チームやった。
もちろん、今の子達には・・・？？？なんやろけど

　近年では釣りバカの課長～～～役が適任で、思い出深い。
わしの大好きな教育テレビの「美の壷」でも、落ち着いた旦那役で楽しみやった。
谷啓さん、最後までお笑いの階段落ちで・・・・冥福を祈る。