やくざの試験

　不景気のバロメーターの一つ「ヤクザの動き」。
奴等が頻繁にヤクザ同士の抗争事件、騒ぎを起すのはほとんど「縄張り争い」＝「お金の成る畑の取り合い」が原因。
双方しのぐのに困ってる証や。

　一つのチーム『組』の基本構図。
親分が居て子分が居て、子分のまた子分が居て、そのまた子分にもならないようなチンピラが居て、そのまたまたチンピラにもならないような中高生たちが居て…
何故か上手に「ねずみ講方式」に組織されてる。

　不景気になると、親分もそないにぎょうさんの若い衆を食わしてはいけない足手まといになる奴や、仕事＝金儲けのできない奴は不要となる。
そのレベルがチンピラってとこかな？
要するに会社と一緒で、金儲けの出来るやつは「首」にはならんが、金儲けのできん奴は「首」ちゅうこっちゃね

　当然、それでも親分の器量がないチームは「解散」するか「倒産」するしかない。一般社会と一緒や、そこそこの利権や、お金儲けの「ネタ」があれば、吸収合併や、併合も当然有る。
若い衆を丸ごと抱えてくれることもあれば、出来るやつだけ残して…クズみたいな奴等は捨てられる。
これまた、一般社会と一緒・・・・実力世界よ、どこの世界も実力主義よ。

　昨今、そんな厳しい環境下で「試験」を実施してるって
わかりやすく言うと、金を稼ぐ方法を勉強せぃちゅうことや。
一般の会社より、しっかりしてるんとちゃう？
平々凡々と過ごしてる、そこらの公務員や、銀行員、証券マンにお医者さん…負けてるよ

　中身は『電話を使った詐欺のやり方から産業廃棄物の捨て方、自動車の盗み方、証券法の抜け穴。不動産や建設業界、株取引などからの利益が低下している今、無駄な訴訟を避けることも目指す。』等々・・・・
日頃の仕事＝借金取り立て・商店主から上前をはねたり、売春のために女性を管理したり、株価を操作したりという日常の仕事の合い間に「勉強」するのだ。

　昔ながらの売春や麻薬関連から金融へのシフトは加速してる。
政治も逆風やん…暴力団は公共工事の利益の分け前にあずかってきたが、民主党中心の新政権は新規のプロジェクトを進めるどころか事業中止に動いている。おまけに「ショバ代」を集める対象のバーの稼ぎもいまひとつで、売春業も２年前に比べると客が減っているパクって来た記事。

　奴等が厳しい世の中になった！ちゅうことは、一般社会の我々はもっともっと厳しくなってる証でもある。
あの世界も、結局は「力」より「知能」になった。
賢い奴が生き残れるし、組織をも動かせるような時代になった。

　現在では、有名な企業・会社、中には上場企業まであるが…山口組との関連企業、関連会社と言われてる会社は６００社とも８００社とも有ると言う。
こうなれば、ある意味日本一の企業群かもしれん。
何がＴＯＹＯＴＡや、何が松下や、何が任天堂よ…ひし形ブランドの方が

　そんな組織の末端の連中が、勉強して、試験を受けて…って。
奴等の世界に、上からの指示に「ＮＯ」はない。
「ＹＥＳ」だけの若い衆が、根はアホやろうが、本気で「殺されるから勉強しよう」と奮起したら、たぶんええ代物になると思う。

　皆も日頃から、なんでもええから「勉強」しておけよ。
歴史でも文化でも小説でもニュースでも、野球でもサッカーでもお好み焼きでも畑でもなんでもええ・・・勉強せいよ
わしも今日はこれでブログやめて、勉強するわ