「どう?夏らしくて良いでしょ?」
そう言うと彼女は僕の前でくるりと一回転して見せた。
黒地に大小様々な大きさの桜の花があしらわれた浴衣は華奢な彼女に凄く似合っていた。
「今日は風が気持ちいいね。・・・おいで。」
南部鉄製の風鈴が穏やかで涼しげな音を響かせる縁側に腰をかけた彼女が自身の膝をポンポンと叩き微笑みかける。
僕は一つ頷くとそこへ朦朧とする頭を預けた。
「沢山頑張ったね。もう無理をしなくてもいいんだよ。」
見上げた顔はどこまでも静かで穏やかな笑顔をしていた。
ゆっくりと心地よい風が体を撫でて通り抜け、その後を追うように風鈴の涼やかな音が小さく余韻を残して響き渡る。
「お疲れ様、おやすみなさい。」
冷たくて暖かい手がそっと頭を撫でる。
ふわふわと宙を漂っていた僕の意識は急速に深い闇の中へとどこまでも沈んでいった。
この連勤が終わったらこんな感じでお昼寝したいのでどなたか浴衣姿のお姉さんと縁側のある日本家屋を下さい(*꒪∀꒪)
・・・あ、まだ夏じゃなかった(´・ω・`; )
私は君達が思ってるような優しい人間ではありません。
感謝されて慕われるような立派な人ではありません。
今回庇ったのもただの自己満足です。
大事なものを失う綻びは気付かないうちにどこで出来てるかわからないから
気が付けば取り返しが付かなくなってた時それはとても辛くて苦しいから
だから今幸せである君達に自分のようになって欲しくないから
そこに自分が失くしたものを投影してるだけです。
その為に被れる泥を被ってるだけなのでこれは私の自己満足だから優しくもなければ良い人でもありません。
ここを見ることはないだろうけどどうかその幸せを大切にして下さい。
そしてどうしても恩を返したいと言うなら君達に後輩が出来た時、その子が困っていたら力になってあげて下さい。
変なおじさんからのお願いです。
面と向かって言うのはなんか嫌だからここで書き捨て。