無駄に蒸し暑いその夜、僕は酷く後悔をしていた。
当然の事を主張しただけなのに何故か一人で暗い山道を懐中電灯の頼りない灯りと共に歩いていた・・・
この春、高校を卒業し専門学校へと進学した僕はとある地方都市で一人暮らしを始めた。
不安と期待に胸を踊らせていたがいざ一人暮らしを開始しても劇的な変化はなかった。
本質が変わっていないので当然である。
どこをどう切り取ってみても僕は僕のままだった。
強いて変わった所と言えば家事は全て自分でこなさなければならなくなった事と毎日の挨拶に対して応えてくれる同居人がいなくなったくらいだろうか?
その当時の僕の数少ない楽しみの一つに趣味の事についてのサイト運営があった。
しかしながら我が家にはパソコンはあれどインターネット環境が無かったし、この頃はまだ今のような月定額での常時接続などというのはごく一部にしか普及していなかった。
なので普段からサイトの更新や内容の編集は自宅で行いアップロードとBBSでのやり取りなんかは学校のパソコンで行うというのが日課であり1年365日8時から18時まで開放されていたこの環境は実にありがたかった。
そんな日課をこなしていたある日唐突に僕に声をかけてきたのがルイだった。
声をかけて、といっても普通の挨拶程度だったが異性に対してあまり免疫の無かった僕からしたら驚くには充分な出来事だったし当然の事になかなかに挙動不審な反応を返していたように思う。
その日限りの事かと思っていたらほぼ毎日それが続きいつの頃からか普通の会話が増え気が付けばいつも一緒に遊びに行くようになり、勝手に複製した合鍵でしょっちゅう我が家に入り浸るというなんとも訳の分からない関係になった。
遡って冒頭の数時間前の事
その日もご多分に漏れず奴はいきなり訪れた。
しかし頼れる門番ことドアチェーンが行く手を阻む。
わずかな隙間からは抗議の声がとんでくる。
流石に近所迷惑なので用件を尋ねると近くで遊んでいたが家まで帰るのが面倒になったので泊めなさい。と上から目線の要求。
辛うじて公共の交通機関は動いている時間なので素直に帰るように促すも
「ならば玄関前で寝る!季節的に死にはしないさ!」
と、謎のサムアップ
素直に帰るという選択を放棄したこの人が風邪を引こうが蚊に喰われようが正直知った事ではないが本当にこのまま寝られては僕の方が社会的に死にかねない。
一つ溜め息をつき小さく両手を上げ降参の意を示すとドアの隙間には満足気な笑顔が現れた。
実の所、僕はこの人の笑顔に多少の被害ならあっさり水に流してしまう程度には弱かったりする。
我ながら実にチョロいとは思うが世の年頃童貞男子など概ねこんなものだろう。
かくして見事我が家への侵入を果たした奇人は鞄から1本のビデオテープを取り出し勝手にビデオデッキへそれを押し込む。
「夏と言ったらコレだよね~。」
小さなブラウン管に映し出されたのは所謂怪談物の映像作品だ。
どこかで見聞きした事があるような内容の短編がいくつか収録されている良く言えばオーソドックス、悪く言えばありきたりな代物だった。
それでも怪談の類が好きな僕は先の展開なんかを予想しながら視聴し、それなりに楽しんでいたのだが持ってきた張本人は退屈だったようで途中で汗を流したいからシャワーを浴びると中座する有り様だ。
一時停止ボタンを押し、一応再生を停めておくか確認を取ると
「それ前に見たやつだからいい」
では何故持ってくるものにコレをチョイスしたのか、御丁寧にテレビ番組の録画とかではなくわざわざここに来る前にレンタルショップで借りてきているのに。
そんな事をぼんやり考えている間にもルイはいそいそと小さなタンスから勝手にバスタオルと何故か収納されている彼女の下着を持ってバスルームへと消えていった。
シャワーを浴びている女性を無言で待つのも自分の中で何かバツの悪い物があるのでブラウン管の中で恐怖の表情を浮かべたままのオッサンを自由にしてやる事にした。
テープの内容が終わる頃ルイがバスルームから出てきた。
・・・下着姿で。
慌てて目を逸らしちゃんと服を着るように抗議をするも
「暑いから嫌。それに家ではパンイチが標準だし。ブラしてるだけでも大したものよ?」
うん。あなたの家であなたがその格好なら何も問題はない。
しかしここは僕の家であって僕という男の視線があるのだ。
この状況で咄嗟に考えたのは3つ
①誘っている。
②手を出せないヘタレ認定。
③そもそも男と思われてない。
「まあ、どうせアンタ手を出す度胸もないヘタレだし」
どうやら正解は②のようだ。
が、面と向かってヘタレ呼ばわりされて黙っているのも癪なので食ってかかるとルイは不敵な笑みを浮かべて呟いた。
「じゃあ、ヘタレじゃないって証明してみる?」
・・・数分後僕はバイクのエンジンをかけていた。
どうしてこうなった?
あの流れなら普通は男女のあれこれではないのか?
「県内のお爺ちゃん家の近くに出ると有名な廃墟があります。」
バイクの暖機が終わる頃身支度を終えたルイが玄関から出てくる。
「なのでこれからそこへ肝試しに行きます。」
いつの間に用意したのか自分用のヘルメットを被り僕の後に跨る。
「ちゃんとやりきったらヘタレ認定は一時撤回してあげます♪」
乗り物的にある程度密着しなければならないが暑苦しいからあまり密着するなと言ってしまうあたりが童貞なりのしょうもない意地だ。
運転手のやる気のなさが伝染したかのようにノロノロと二人を乗せたバイクは都市部を離れ同県内の山間部を目指して走り出した。
前振り長くなりすぎたので続きは後日(誰も楽しみにはしてないだろうけど・・・)
昨日の事
会社の地味で大人しい事務員さんが長かった髪をバッサリ切って良い意味で随分と印象が変わってらっしゃいました。
定時で事務員さん達が帰る時ばったり会社の自販機前で出くわしたので
「髪切ったんですね。良く似合ってて可愛らしいですよ。」
と、褒めたところ
「なー!なー!なー!」
と謎の絶叫と共に持ってた鞄でフルスイング
・・・痛いぢゃないか(#)ཫ` )
そして本日またまた帰るところに出くわしたのですが
何故か身構える事務員さん
『心配せずとも殴られるからもう褒めないよ。』
と伝えたら
「普段から誰にでもあんな事言うんですか?」
と問われたので
『そりゃ、似合ってたら普通に褒めるでしょ。』
と言ったら
「もー!もー!もー!」
と今度はグーでポカポカ殴られました。
・・・なんなのこの人?(#)ཫ` )
今度「褒めるの厳禁」とか書いたタスキでも作って来ようかしら( ¯•ω•¯ )
本日は息子の誕生日
今年は病気を患い入院したりで大変だったね。
けど辛い事にも負けず
日々スクスク育ってくれて嬉しいです。
まだまだ先の長い人生ですが
少しでも多くの幸せがキミの所にやって来ることを願います。
お誕生日おめでとう!
ココ最近過剰な食事制限入れ続けてましたが
昨夜は久しぶりに一人居酒屋を満喫してきました。
入店して1名である旨を店員さんに伝えると
「・・・1名様ですね?」
おい、その微妙な間はなんだ?この野郎(°言°)
久しぶりの生ビールと焼き鳥が五臓六腑に染み渡る~(´▽`*)
とは言え減量中なのに変わりはないから食べるものと飲むお酒の種類は気をつけなきゃね~♪
日本酒とかは控えとこう・・・
・・・やっちゃった♪(ノ≧ڡ≦)てへぺろ♡
ともあれ楽しかったので良し!(๑•̀ㅂ•́)و✧
コンプライアンス研修とかいうものを受けさせられました。
後半謎のDVDを視聴だったのですが
こいつが曲者でした。
大まかな作りとして
各コンプライアンスに対しどういった行動が違反であるかという代物です。
が
なんと言うか茶番臭が酷い。
しかも途中で再生停止からの
『何がいけなかったのか皆さんで話し合って下さい 』
という迷惑極まりない問いかけ
しばらくは我慢できたのですが
最後の一例の時にイライラと眠気のピークを迎えた結果牙を剥いてしまいました。
内容としてはペットボトルを捨てる際はラベル、キャップの分別を~的な物だったのですが
登場人物が何故かウーロン茶飲みすぎ
もう、ペットボトル全部ウーロン茶
そこで遅い来る再生停止
講師「このケースの問題点はなんですか?」
凪 『ウーロン茶を飲みすぎです(*꒪⌓꒪)』
講師「では、どうしたらいいと思いますか?」
凪 『たまには麦茶も飲めば良いと思います(*꒪⌓꒪)』
講師「・・・正解です。」
工エエェェ(´д`)ェェエエ工
いいのかよ( ̄▽ ̄;)
ますますコンプライアンスとかいうものが分からなくなりました。