涙目筑前速報+

詰まるところは明日を知る。なだらかな日々につまずいて
向かうところはありもせず、未来の居場所だって未定―秋田ひろむ

「アンチャーテッド エルドラドの秘宝」の感想

2016-06-04 19:05:48 | ゲーム
「アンチャーテッド エルドラドの秘宝」を全クリした。
PS4のコレクションについているリマスタ―版をプレイ。
今回の日記では、個人的に良い・好きと感じたところ、一方で苦手・不満だったところを書いていく。


■良かった・好きな点

・ロードが早い
この手の一本道なアクションゲーに向かない自分でも、最後までやり通せたのはこのローディングの快適さがあったから。
それだけ切り替わりが早いのでストレスなしで遊べる。
逆に言えば、これがなかったら速攻で飽きてしまっていただろう。

・演出が面白い
「Playできる映画」を謳うだけあって、随所のシーンでの掛け合いや演出が面白い。
ネイトとサリーの軽快なやりとりも映画っぽくて好き。
また、雨の濡れ具合や服の汚れ具合が凄い細かくて綺麗。
まさに映画のシーンを自分で動かしている感覚になる。
カメラワークもバッチリなので、邦ゲーのムービーシーンとかは学んでほしいところ。

・全クリまでのボリューム感が良い
後述するが、アクションシーンや戦闘が壁よじ登りとドンパチばっかりなのでかなり退屈だった。
それでも、「ああ~退屈だな。。。」と何度も愚痴りながらもロードの快適感と、ぶん投げる前にクリアを迎えることが出来たのが良いところ。
「FarCry4」なんかは探索要素も沢山あったが、この手のアクションや戦闘周りが3と似ている部分が多くて、そこから醸し出されるマンネリ感、退屈感が長引いてしまった。
そのせいで途中で飽きてしまったんだろう。
その点アンチャは退屈ではあったんだけど、その退屈感に俺の心が折れる前にゲームクリアで幕を閉じてくれた。
所謂引き際がしっかりしていた。
昨今のゲームの作り手の事情として、中古対策等もあるのでプレイ時間は水増しされがちとは言われたりもする。
しかし、アンチャについてはいいタイミングで潔く締めるのは正解だなと感じた。


■苦手・嫌だった点

・壁よじ登りと申し訳程度のかくれんぼからの銃撃戦ばっかりで退屈
一番最初に感じ、一番大きな不満だった点がコレ。
とにかく退屈。
嫌になるほど各ステージでこればかりやらされてかなり飽きる。
良い点で挙げた「程よいボリューム感」と「ロードの快適さ」が無かったら確実に投げてた。
「アスレチックと銃撃戦さえあればいい!」って奴には良いのかもしれんけど、俺としてはもっと1ステージの中に様々なアクションやギミックのバリエーションが欲しい。
これは初代アンチャがPS3時代の作品だからとかは関係ない。
PS2の「ゴッド・オブ・ウォー」はもっと楽しい謎解きやギミックだったり、箱〇のギアーズなんかはより爽快なガンアクションがあった。
背景や演出がどんなによくても、この程度の遊びしか用意されてないなら「映画観るだけでもええやん」と思う。
2以降の続編はこの辺が強化されていることに期待したい。

・スキーボートの操作感が悪い
ようやく銃撃戦や壁よじ登りから解放されたと思ったらスキーボートの操作感がとにかく悪い。
バギーは凄い結構爽快感出ていて気持ち良かっただけに、余計スキーボートのクネクネ感やテンポの悪さが目立つ。
折角定番パターン以外のアクション登場のステージなんだから、そこはしっかりしようぜ。
ここが良ければ退屈感も緩和されていただけに、凄い勿体ない部分だと思った。

・リプレイ性にかける
上述のように単調なアクションを繰り返しやらされるから退屈な部分が多く、ストーリーや演出も1週目は面白いけど、2回も続けてやるのはトロフィー目当てでもなけりゃやりたいと思えなかった。
探索要素といってもリニアな作りなので、あっちへ行ったりこっちへ行ったりすることもできない。
あると言えば宝物探しくらいだけど、俺は集める気にもならなかった。
宝物を探す根気があるかどうかはひとそれぞれだろうけど、リプレイしたいと思える要素はあまりないなと感じた。

・近接武器が欲しかった
いくらネイトくんがゴリラパワー持ってるからって近接武器なしはどうかと思う。
近接武器があればドンパチ偏重な感じも薄れたわけで、「次はどんな武器で料理してやろうか」という楽しさも出てきたというものだ。
戦闘そのものもかくれんぼ中にちょっとでも見つかればドンパチしか選択肢がない。
戦闘中の手段が少なすぎるのも、これまで何度も書いた退屈感を増幅させた要因なんじゃないかと感じる。



■結論

・遊びやすさと映画のシーンを彷彿とさせる演出に全振りしたゲーム
快適な操作が出来て演出も小気味いいから最後まで遊べる。
シナリオもダラダラと長引かないので、週末にチョコチョコ遊ぶ程度でも簡単に全クリまでいけるボリューム感なのもよかった。

ただし俺の中では遊びやすい=面白いとはならなかった。
どれだけムービーに迫力があっても、快適なローディングであっても、遊びの部分がダメだった。
不満点で挙げたように、「古いゲームだから」では済まされないレベルでバリエーションが少なく、同じことをやらされるのでかなり退屈。
リプレイ性も薄いため、1週チャチャっとやって売りに行きたいというのが正直なところ。
※まあ俺が買ったのはDL版なので売れないのだけど

・映画の演出とかにそこまで興味を持っていない人はやってもまったく楽しくない
「映画の主人公を動かせる」という宣伝文句の通りではあるけど、そこまで万人に対して魅力的かといわれると、そうでもない。
映画を動かせたからといって、特に何も感じない事もあるだろう。
それに、遊びやすいとは言ったけど、それはローディングの早さやアスレチック的な操作感を指しているだけだ。
ガンアクションはやはりゲームに触れたことない人には厳しい。
ウチのカミさんとかもそうだけど、ゲームはやるけどドンパチってだけで操作難しくてダメって人もいるわけだ。
その点でも「やっぱりこれって洋ゲーなんだなあ」と思ったし、日本には向かない文化の違い的なものを感じた。
もちろん難易度を下げれば全く対応できないわけではないので、遊べなくはないが、銃撃戦に興味のない人には、戦闘はかなり苦痛だと思う。

・他人に紹介しやすいゲーム
自分に合わないタイプってのもあって、初代に関しては不満・苦手な点の方が多いゲームだった。
ただ、自分に合わないゲームでも「ローディングが早い」ってのは大きなアドバンテージなんだな。
ゲーム自体のボリュームもそこまであるわけじゃないから、面白いと思えなくてもクリアまではとりあえずプレイできる。
「合う合わないは別にして、ひとまず最後まで遊べる」というPRが出来ることは、凄い強みだと改めて感じた。
これに遊びの種類が多くなってくればもっと面白くなることは間違いない。
それは2以降に期待しようと思う。
洋ゲーと聞くと「難しそう」「キャラがゴリラ」など、色々敬遠されがちではあるかもしれないけど、これに関しては死んでもすぐ再開出来て全クリも簡単なので、おススメはしやすい。
少なくとも昨今のおっぱいおパンツな美少女塗れのゲームよりかは紹介しやすくはある。
偏見でしかないけど、「バレットガールズ」とか「オメガラビリンス」とか、恥ずかしすぎて紹介したくねえもんな。
いやオメガラビリンスすげえ面白いけども。

グダグダ苦手な部分を述べてしもうたけど、何だかんだで楽しかったです。
なお、もう2も始めてる。





引き続き楽しんでます。

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