上の方に明るく輝く一等星は、こと座のベガ(織姫)で、
天の川を隔てた下の方に輝く一等星は、わし座のアルタイル(彦星)です。
写真左隅に見える一等星は、はくちょう座のデネブで、
それぞれの1等星は、夏の大三角形をかたち作る星たちです。
ふたりが待ち焦がれた7月7日に雨が降ると、天の川の水かさが増して、
織女は、向こう岸に渡ることができなくなります。
川下に上弦の月がかかっていても、
つれない月の舟人は織女を渡してはくれません。
ふたりは天の川の東と西の岸辺にたたずみ、
お互いに切ない思いを交しながら川面を眺めて涙を流すのでした。
そんなふたりを見かねて、何処からともなく、
かささぎの群が飛んできて、天の川で翼と翼を広げて橋となり、
織女を牽牛のもとへ渡す手助けをしてくれるのだそうです。
ふたりがひとつになるために、たくさんの人の力が必要だということ。
ほんとうに、感謝しなければならないいちばん大切なことだと思います。
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