この度のピティナステップで、審査員の石黒加須美先生が10分講座の中で、とても親としてタメになるお話をして下さいました。石黒先生は、リトミックにとても力を入れてらして、総勢生徒さん数百人を超えるほどの超ベテラン指導者です。
「見えない学力」をテーマにお話が始まりました。てっきり、ピアノ技術にまつわるお話かと思ったら、すべての親御さんが興味を示すであろうお話でした。
みなさま、見えない学力!とすぐにお分かりになるでしょうか。
反対用語の「見える学力」は、例えば、点数として目で見て分かる成績の事をあらわします。
「見えない学力」とは、「見える学力」に到達するまでの学力であります。
この「見えない学力」、早い話が小学校3年生までに養わないといけないそうです。
何故か、それは小学3年生までは学校の授業はあまり難易度に差がありませんが、4年生を超えると、算数・国語と急に難しくなっていき、それまでに、どれだけの事が脳に蓄積されているかで、成績が変わってきてしまうこと。
ちょっと、ヒヤッっとするお話でしょ
「見えない学力」は、主に努力・忍耐力・コミュニケーション能力(人間力)の事を指します。
この分野を、お子様が小さいうちに養う事が、将来楽しく過ごせる原動力になっていくそうです。
その見えない学力を育てるのが、「ピアノ」なんだそうです。
脳科学者の誰もが、子供にピアノを薦めるのには、↓このような理由があるからなんですね。
果たして、ピアノはどういう影響をお子様に与えていくのでしょうか。・・結構、このお話は、いつもブログで軽くお話ししています。
専門分野のお話だから、細かい業語までは言い兼ねますが、ピアノを演奏する時、視覚、聴覚、脳伝達が急速回転して行われています。
まず、視覚で楽譜を先々読み解きながら(脳は理解する)、脳は「こういう音で」と指に神経を伝達させる、そして耳で自分の音を感じ取り音色として表現する。すべての事が同時進行です。また、良い音を出すためには、良い瞬発力など体の使い方も関連しています。
頭の中は、本当にフル回転と想像出来ますでしょうか。
お子様が生まれてから、きっと生活の中でゆったりと過ごされている中、初めてピアノを弾くことによって、お子様が頭の中で処理できるかな~っと思われた事があるはずです。この難しい作業は、努力=可哀相ではなく、将来、有意義に暮らしていける要素がたっぷり詰まっているんですね。小さいうちに、脳みそ(神経)をたくさん増やす事だそうです。
また、コミュニケーション能力を作るのに、ピアノで音を表現する事でも養われます。
こういう気持ちで弾きたい!と思える事こそ、素晴らしいコミュニケ―ションを持てることになります。
そう言われてみると、うちの子供達は、どちらかと言うと静かな性格な方かな?自分の事、堂々と言えないでしょ!と思う一面があるのですが、教壇に立ってのスピーチや、リーダーの仕事など、率先してやりたがります。表現力は本当に体を動かしてまで伝える一面もあり。
石黒先生のお話に、「見えない学力」のお話を聞いて、改めて、ピアノの凄さに驚かされました。
そして、それをお仕事として持ててる自分も有難く、誇りに思います。
ステップでの感想で
「ステップに参加する事で、初めて子供の努力する姿を見れて、それだけでも得られたものは大きかったです」と
あるお母様からコメント頂きました。
ピアノの宿題を通して、見えない学力は十分についていると思いますが、本当に努力する事を、このステップやコンクールで学ばれる方が多いと思います。
そして、有名大学・企業にお勤めされる方は、昔、ピアノを習っていた方が多いのも事実です。
私の甥も、そろそろ東京大学を卒業する年になってきました。
お子様が努力する姿が可哀相と思ってはいけません。試練なんだ!と思う事です。そして、それが達成できた時には、たくさん褒めてあげて下さい。親が言わなくても、子供は自分でさらに向上していきたいと思うようになります。
全てのお子様にとって、「ピアノ」を大切な習い事と感じて下さると幸いです
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