東京セミナーのご質問②「元の自分に戻らないようにするには？」

(女性の方からのご質問)

セミナーでいいお話を聞いても、うちに帰ると、
介護とかいろいろあって、イライラしちゃったりとか、
身内ともめて責めちゃったりとかするんです。

せっかくいいお話を聞いたのに、また元に戻ってしまうので、
それを修正する方法を知りたいです。
元に戻るクセをつけたいです。


(みやがわ)
「よくセミナーやブログでお伝えしてるんですけど、
夜、すっごい眠い時と、おなかが空いた時が重なると、
わたしは人格が変わるんです(笑)

ちょっと短気になります。
余裕がなくなるっていうか・・・。

以前はそういう自分が嫌だったんですけど・・・、
夜だけなんですよ。

夜、すっごい眠い時と、お腹が空いた時をしのげれば、
なんてことはないんです。

それで、ご質問いただいた方は、今、介護をされてらっしゃいますよね。

いっぱい背負ってらっしゃると思います。

わたしも以前、母の介護をしていたから分かるんですけど、
介護ってね、実際にやってみないと分からない苦労がいっぱいあるんですよ。

わたしも、辛いなぁ・・・、しんどいなぁ、と思ったことが、
いっぱいありました。

わたしは母の介護で一番大変だったのは、下のお世話でした。

便の臭いが嫌だなぁ・・・
辛いなぁ・・・

と思っていた時、嫌な顔ひとつせず、おむつを変えてくださる
看護師さんや、介護士さんを見て、

「なんてすごい方々なんだろう」

と尊敬すると同時に、母は好きで寝たきりになったわけじゃないのに、
臭くて嫌だなぁ・・・と思うなんて、わたしはなんてひどい娘なんだろう・・・

と自分を責めて苦しくなったことがありました。

そんな時、聴こえてきた声は、

『便のにおいが嫌だなぁと思ってもいいんだよ。
どんな感情も感情自体は悪くない。

不平不満を言いながらも、おむつを変えてあげたいじゃろう？
しんどいなぁ・・・と想いながらも、毎日病院に通ったじゃろう？

できてることがいっぱいあるんだよ。

それをひとつひとつ数えてあげたらいいんじゃよ。

そしたら、勇気がわいてくるじゃろう？

その湧いてきた勇気で、前に進んでいけばいい』

わたしはこのメッセージを聴いて、

こんな自分でもいいのか・・・
許されているんだなぁ・・・

と、涙があふれてきました。

介護をしてたら、グチやイライラなんて、誰でも出ます。

今、介護をされてらっしゃるから、家に帰って、
イライラする自分が出るのもしかたないんです。

自分を責めるのではなくて、イライラしながらも、グチを言いながらも、
今の自分でできてることを、ひとつひとつ数えてあげるんです。

他の家族もみんないっぱいいっぱいで疲れているから、
『よくやってるね』とは、なかなか言ってくれません。

でも、自分だけは自分に『よくやってるね』って、
言ってあげてほしいんです。

今日のワークの中で、
『今の自分にどんな言葉をかけてあげたいですか？』
というワークは、どんな言葉を書かれましたか？」

(ご質問者の方)「適当にやれ。手放せ」

(みやがわ)「はい。ちゃんとつながってます(笑)
心はちゃんと答えを知っています。

適当って、深いと思うんです。

適当って、なにもしないという意味じゃありません。

上手に手を抜きながらやればいい、ってことなんです。」


(ご質問者の方)「介護のことだけじゃなく、今、家に改築工事の方も
来られていて、それもあって・・・」

(みやがわ)「なるほど・・・。通常と違う中で生活しているってだけでも、
しんどいですよね。

そのことを自分が知っていたら、いいだけなんです。

そりゃ、人の出入りがあったら疲れるし、しんどくなるよねって。

工事の人がこのくらい入ると、このくらいの疲れるんだ・・・とか。

自分の疲れるレベルを知っていると、イライラした時、
自分を受けとめてあげやすいですよ。

元の自分に戻るのが嫌だ、戻ったらどうしよう・・・
と思われる方がおられますけど、戻ることなんて、普通にあるんです。

わたしだって時々あります。

風邪引いいて、長引けば、簡単に落ちます。

それを『あぁ、元の自分にもどっちゃった・・・』と責めると、
よけいに落ちるんです。

責めなかったら、落ちにくいです。

だから、いかに責めずにさらっと流せるか・・・が、コツなんです。

9月にヒカルランドさんから発売される『なんでも仙人』の新刊に、
そのコツがたくさん載っていますので、楽しみにしてくださいね～」