みやがわみちこがお届けする「なんでも仙人」ブログ

一期生の変化⑧

★Hさんの変化

Hさんは63歳の女性で、メンバーの中で最年長の方です。
とっても明るく好奇心旺盛で、フットワークが軽く
興味があるところどこにでも出かけられます。
なんでも仙人の本をはじめて読んでいただいた時、
大変感動していただいて、わたしに会いに来てくださいました。

笑顔が最高に素敵で、人生を楽しんでおられるHさん。
実は末期がんの患者さんです。

十何年か前に末期がんと宣告されたそうです。
Hさんの人生は波乱万丈で、ドラマになるんじゃないか?
と思うような、いろんな経験をされてきました。
わたしが出会った方の中で、波乱万丈ベスト5にはいる方です。

Hさんの笑顔は、ただ明るいだけの笑顔ではなくて、
いろんな経験を乗り越えてこられた、深みのある悟りの笑顔なんです。

「ぜひなんでも仙人メンター倶楽部に参加したいです!」
と名乗りをあげてくださったHさんに、わたしはとても嬉しくて
「ぜひ!よろしくお願いします!こちらの方からお願いしたいくらいです!」
と感謝の言葉を伝えました。

そんなHさんが、昨年の2月に
「なんでも仙人メンター倶楽部への参加を辞退したい。」
と言ってこられました。

理由をお尋ねすると、
今年の1月から体調が悪化して、もう抗がん剤治療はやめて、
いよいよ緩和治療に入ることになったとのこと。

「すっごく楽しみにしていたなんでも仙人メンター倶楽部なんで、
とっても残念なんですが、わたしは5ヶ月間のセミナーに
最後まで出席できないかもしれない・・・。
他にもきっと参加したいと思っている方がたくさんおられると思うから、
その方を優先してあげてください。」


その時のHさんの声は弱々しくて、
いつもの元気で明るいHさんとは違っていました。

「Hさん、わたしはHさんと一緒に勉強したい!
このメンバーにはHさんがいてくださらないと困るんです!
どうしてもHさんが必要なんです!
もしうちの自宅まで足を運ぶことが難しかったら、
メーリングリストだけでもいい・・・。特別ゲストでもいい。
参加していただけませんか?
そして、一緒に奇跡を起こしましょう! 」

そしたら、Hさんがとても喜んでくださってね、

「・・・なんか涙が出たわ。
最近泣いたことなんかないのに・・久しぶりに泣いたわ。
ありがとう。ぜひ参加させてもらいます。
わたしの今の夢は、なんでも仙人メンター倶楽部に5回出席することです。
なんか元気が出てきた!」


と言われました。

その言葉のとおり、Hさんの体調は
2月3月と徐々に回復方向に向かいました。

第一回目のなんでも仙人メンター倶楽部で、
自分の現在地を知るワーク「人生の満足度診断」をしました。
その時、Hさんはなんと「健康面」の項目に、
「満足」とつけられたのです。

その他の項目も「満足」「満足」「満足」・・・
オール「満足」をつけられました。

「本当はね、『大満足』ってつけたかったんだけど、
ちょっと遠慮して『満足』にしたの。」


と、Hさんは照れながら話してくださいました。

余命宣告をされているHさんのオール「満足」のワーク結果を見て、
今の状態を「満足」ととるか、「不満」ととるかは、
自分が決めているんだなぁ・・・
と、メンバー一同つくづく感じました。

Hさんは「時間のつかい方は、命の使い方だ」と
おっしゃっていました。
人間力、魂力の素晴らしいHさんから、
わたしたちはたくさんの学びをいただきました。

どんなことでもありのまま受けとめてくれるHさんに、
わたしたちはとても救われました。

なんでも仙人メンター倶楽部卒業まで命がもつだろうか・・・
と心配されていたHさんでしたが、ちゃんと無事卒業され、
みんなで感動を分かち合いました。

なにごともど~んと構えておられる器の大きなHさん。
そんなHさんにも、実はひとつだけ心配なことがありました。
それは、娘さんのことです。

娘さんは体が弱くて、入退院を繰り返しておられました。

「わたしが死んだらと思うと、娘のことが心配で・・・」

と何度か話されていました。

そのHさんが、卒業後にこうおっしゃったのです。

「娘のことが心配だったけど、これからは娘を信頼することにしたわ。」

「心配」から「信頼」に。

ここにたどりつかれるまで、どれほどの心の葛藤があったことでしょう。
Hさんの素晴らしい変化に、わたしは頭が下がりました。

それから2週間ほどして、Hさんから

「うエッこ、生きた」


というメールが届きました。

なんのことかな?
と、最初意味が分からなかったのですが、
じっ~と文字を見ているうちに

「えつこ、生きた」

と書きたかったのではないか?と気づきました。

その時すでに、メールの文字が打てないほど、
Hさんは衰弱しておられたのです。

必死の想いで打ってくださった文字

「うエッこ、生きた」

に、「わたしは一生懸命生きたよ!」
というHさんの大満足の心の叫びを感じて、
わたしは涙が止まらなくなりました。

それから約2週間後、

みんなの大好きな大好きなHさは、
ご自身の誕生日8月28日に、魂の故郷へと旅立たれました。

誕生日と亡くなる日が同じなんて、こんな偶然はありません。
こんな印象に残る旅立ちを演出されたのも、きっとみんなを驚かせ、
楽しませることが大好きだったHさんの人生計画だったのではないか?
とわたしは思うのです。

亡くなられた後、実はわたしはHさんと対話をしています。

その内容は、次回のブログで。

コメント一覧

なんでも仙人の弟子
ありがとうございます。
Hさんの娘さんへ

ご無沙汰しております。お元気でお過ごしでしょうか?

コメントを拝読させていただき、
胸に込み上げてくるものがありました。

Hさんには本当にたくさんのことを教わりました。
あふれるような愛をいただきました。

Hさんは「娘といろんなことを毎晩のように
語りあうのが楽しみでね、話がつきないんです。」
と本当に楽しそうにおっしゃっていました。

「癌にならなかったら、今の自分にはなっていなかったと思う。」
ともおっしゃっていました。

「娘はわたしより魂年齢が高いから、いろんなことが分かってる。」
ともおっしゃっていました。

もうすでに娘さんの中には、必要なことがすべてあることを、
Hさんは知っておられましたよ。

よかったら、一期生のメンバーの同窓会(お茶会)の時に、
ぜひいらしてください。
みんな大歓迎です。(^-^)

一緒にHさんのお話や、いろんなお話を語りあいましょう。









Hの娘です
ありがとうございました
母の生前は皆様に大変お世話になり、ありがとうございました。

昨年、意気込んで申込みしたときの母の顔、自信がなくなり断るわと言ったときの顔、やっぱり行かせてもらうわと決めたときの顔が浮かび涙がでました。最後に意義あるものだっただろうと思います。

私は母とずーっと一緒に暮らしていたので、母を通して色々な情報が入ってくるのが当たり前でした。これからは情報やチャンスは自分がつかみにいかなければ入ってこないのですね。
私が母に依存しているとはそういうことだったんでは?と思っています。

もう今は私や家族のことなど心配しないで、好きにゆったりしていてほしいなぁ。
そしてまた会えたら、いつも毎晩話していたように、色々と語り合いたい。
  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「日記」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事