時々食事を届けています。
先日豚汁と里芋の煮っころがしを届けたら、
父が自分でわかめの味噌汁を作っていました。
びっくり!
母が元気だった頃は、父は家事をいっさいしませんでした。
けれどこの半年間、母の介護をする中で、
洗濯をするようになり、
掃除機をかけるようになり、
炊飯器でご飯を炊くようになりました。
気づけばいろんなことができるようになっていました。
「お父さん、ちゃんと食べてるかな？」
と、時々おかずを届けていたのですが、
父のわかめの味噌汁に驚いた瞬間、
こんな言葉が聴こえてきました。
}「お父さん、ちゃんと食べてるかな？と、ずっと食事を運び続けることがゴールじゃない。
父が自分で食事のことをできるようになるように
もっていってあげること、これがゴール。
これができたら、誰も困らない。
父がわかめの味噌汁を作ったこと、
『すごい!』とほめてあげる。
『びっくりした!』と感動してあげる。
すると人は嬉しくて、またチャレンジしようと思うんだ。
そうやって、やる気をうまく引き出してあげることが
そちが父にしてあげられるサポートなんだよ。」
「本当ですね。しみますね～、このメッセージは。」
「本当の愛とは、その人が自立できるようにもっていってあげることだ。
父ならできるよ。」
なんだか妙にしみるメッセージでした。
食事を届けることも、家族を大切に思う愛情表現のひとつです。
してあげたいと思う時に、おかずを届けることは、
自然な形だし、よいエネルギーが届くと思うんですね。
だけど「してあげなければ」と思って届けると、
ちょっと重い。
お互いに・・・。
『父のやる気を引き出してあげることが、
わたしが父にしてあげられるサポート』
う～ん、深い。
どの視点から見るか？により、見え方が変わりますね～。
父のやる気、引き出すぞ～!!
