人間ドック

人間ドックを受けろと言われましたが……
正直もう受けたくないんですよねえ。

今受けて入院しろとか言われたり
余命告げられたりするのもいやですし、
そもそももう仕事も将来もない身としては
そんなものに使えるお金もないし。

家に何かあれば即座に首でもつるしかなくて
残りのお金で基本の税とか諸経費とか払ったら
何年生きられて何年後には死ななくてはいけないのかと
毎日毎日考えては壁に頭叩きつけたくなっているというのに。

充分に生きたか、ときかれれば充分ではない気もしますが、
何やったって無駄だし、どれだけ研究しようが
成果が認められるわけでもないし。
仕事も家庭もない落伍者人生はもう充分、という感じもあります。

生きるのが好きな人は、日々をはいずって生きるだけの
お金しかもらえなくても、はいずって生きていけば満足なのでしょうが、
わたしは特に高校のころ記憶がなくなるまでひどい目に合わされたとき
そこで生きる力も希望もほぼ全部使い果たして、
まったく生きていたくなくなったまま、
死んでいないからというだけで惰性で生きてきました。

仕事がないならよりごのみせず、日々いきるのだけで精一杯、
蓄えもできずに病気にでもなったら
そのまま死ぬくらい稼げる仕事につけよ
なんて言う人もいますけど。
それで喜べるのは、生きるのが好きな人だけでしょう。

仕事もない、お金もない、何かの地位も居場所もない、
家庭もない、将来もない、
病気になったりなにかことがあったりすれば
対応するお金もなくて一人死ぬしかない
約束された惨めな死が待っているだけだというのに
なぜ無駄に苦しんでそこまで生きなければならないのか。

毎日寝るときは、このまま二度と目が覚めなければいいと
思いながら寝ますが、残念ながら毎日目が覚めてしまいます。

何の予兆も予感もなく、苦しみのないうちに
自分でも気づかない間にぽっくり死ねていること、
それが最近の一番の願いです。