わたしは海よりも山が好きです。
海は怖いです。
なぜなんだろうとは思っていましたが、
この前地震の後の津波の映像を見ていたら、
これかな、となんだか思いました。
もしかしたら、わたしに前世があったとしたら、
イカ釣り漁船とか漁師とかで
津波に飲まれて死んだのかもしれないとふと思いました。
そんな津波ですが、ひとつの町の戸籍を
破壊しつくした可能性が高いらしいですね。
わたしが家計図を作るときには、
親戚のおじいさんが調べ歩いた鬼籍や戸籍をまとめたものを
もらって使いましたが、その町ではそれすらなくなってしまったのでしょう。
お寺に記録があれば、すでに死んでいた人のことはわかりますが、
あの地震のとき生きていた人のことはわかりません。
家族もろとも流されてしまっていたら、
その人たちが生きていたことも、つないできた歴史も、
すべてなくなってしまったに等しいことです。
なぜバックアップをとるとか、ほかの場所と同期をとるとか
分散管理をするとかしていなかったのかと疑問に思えます。
自然も恐ろしいですが、お役所の仕事もまた、恐ろしいです。