グラフィックボードなどを作っている会社、
ASUSの読み方がエイサスになったという噂を聞きました。
わたしも昔、悩んだ挙句エイサスと読んでいたのですが
会社の人と話していて、「あのアスースのさあ」なんて
言われた瞬間に、ああ、あれってアスースだったんだと
ひやっとして、帰って調べたのを思い出します。
日本語の漢字もいろいろ読み方があって読むのは難しいですが、
ひらがなをつけておけば基本的に間違いなく読めます。
でも英語などのアルファベット圏では、
発音記号でも書かなければ読めないのに
そんなものをつけているところはまずありません。
個人的にはアルファベットなどの記号表記のほうが
よほど発音するのは難しいと思います。
人間の脳と言うものはおもしろいもので、
あいまいな刺激を受けたらそれを固定化しようと
無意識に動きます。
たとえば、心理学で言う、ジェームズ・ランゲ説。
『悲しいから泣くのではなく、泣くから悲しいのだ』という話。
また、エピネフリンを投与して興奮状態においただけの被験者の横に
怒りの情動を発露させる人をあてがうと、
被験者は自分の興奮状態を、自分も怒っていたからだと理解する話です。
それと似たように、人間はあいまいな刺激を
自分が理解できる形にしがちです。
なんて読むのかわからない単語があったら、
なんとなく自分に読める形に置き換えてしまうので、
先のASUSもいったんエイサスと読んだら、
その後はもうアスースなんて読む可能性は抜け落ちます。
実のところ、わたしは周辺機器メーカーのバッファローを
ずっとバッファルドと呼んでいました。
わたしの頭では、あのロゴはが『BUFFALD』と見えていたので
ほかの人から「バッファローの~」なんて言われたときには
まったく理解できませんでした。
難読文字には先達……というかルビーはあらまほしきものです。
逆立ちしてもアスースなんて読めません><
初めて正しい名前を知った人は
どこで知ったのでしょうか。