直列☆ちょこれいつ

最近は神社や神道などの古い文書の解読をしています。
研究のまとめはカテゴリ『自作本』から。

荷造り用結び:ダブルピアスエイトノットエコー

2009年03月01日 | ちょこのひとかけ


たとえば新聞を束ねて結ぶとき。
ひも術はなかなか大変です。
右手と左手にテンションをかけたまま結ばないと
結び終わったあとでだらけてしまうからです。

わたしはそんなに握力がないので
ひもを引くだけでも手一杯。
細いひもだと手に食い込んでさらにつらいです。

そこでかつて考えて、交差する場所で
全体を回転させてひもをよじることで
かけたテンションが逃げないようにしていたのですが
結んでいる本体を回すのは、物によっては大変です。

最近すこし 物を縛る機会が増えたので、
もっと楽にきっちり結べる方法はないかと考えました。
とりあえずネットで検索してみるものの、
よくわかりません。
海外ではわりと有名な結び方はあるけれど、
日本では有名ではないという記述も
見つけましたが、具体的な縛り方がわかりません。

というところで、どうするかといえば――
こういう状況におちいると、
自分でどうにかしようとしてしまうのが
わたしというものなんだ、マイキー。

しかたなく、とにかくひたすら考えました。

まず、荷造り結びに必要なものは、
後にテンション(ひっぱるのなら、
ひっぱっているその状況)を強化できるか、
一度かけたテンションを失うことなく
維持できるかする結び方です。

たしかテンションを変化させられる結び方が
あったと思い、本を調べてみますが失敗。
途中で変な結びが入る上に、
完全なテンションを保持できるような
ものではないようなのです。

たしかトラック野郎結びとか言うので、
ほどくことが前提にあるのでしょう。
でも、ごみを束ねるならば
むしろ結んだら結びっぱなし、
あえて言うなら結び殺しにできるもののほうが
向いている気がします。

そもそも、わたしの持っている
結びのアビリティーはそう多くありません。
テンションを調整するなんてものは
その中にはないのです。

ならば、と考えると。
今までもテンション保持系できたので、
その方向のほうがわたしに合っていそうです。
でも、テンションを保持するには
どうすればいいのでしょう。

そこで閃いたのがが、結び目の摩擦抵抗値を増やし、
いったんきつくテンションをかけたものが
ゆるまないという概念です。

それに加えて、あらかじめ全体の長さを
はかっておかなくても使えなくてはなりません。
たとえば車をラッピングするときに
あらかじめ必要なひもの長さをはかるのは
ひどい手間になってしまいます。
長い巻きさえあれば、そのまま巻いていって
巻き終わったら結んでカット、
というものでなければ使いようがありません。

まとめると、必要条件はこんな感じ。
・結び殺しができること。
・ひもの長さは いきあたりばったりでいいこと。
・結び目に摩擦抵抗が発生しやすいこと。
・結び方が簡単であること。

そしてひもと格闘することしばらく。
つまりひもとバトルしてしばらくのこと、
わたしの攻撃時に頭の上に電球が飛び出しました。

ぴきーん
『ピアス エイトノット!』
ロマンシングサガ風に表現してみたらそんな感じ。

エイトノットはしごく簡単な結びですが、
その目の中にひもを貫通(ピアス)させたら、
結構な摩擦抵抗が発生するのがわかりました。

実際に結んでみたらいったん引っ張ると、
テンションがかかっても
結び目でひもがこすれて戻りにくかったのです。

これでめでたしめでたしと思ったのですが、
ひもは二重にかけたいところです。
じゃあ、二週目……という段になると。
二週目の処理ができないことがわかりました。
最初の結び目と干渉してしまうのです。

そこで、もういちど考え直し。
ピアス エイトノット(適当命名)を
繰り返し使い続けます。

すると。

ぴこーん
『ダブル ピアス エイトノット エコー!』
派生技が誕生しました。

順目では結び目にかかるので、
重ならないように反転させて結んだら
意外といい感じにできました。
日本語だと、『反転貫通8の字結びがさね』
とでもなるでしょうか。

もしかすると、すでに存在する、
あたりまえの結び方かもしれませんし、
わたし以外にはたいして結びやすくない
ものかもしれません。
でもわたしにとっては結構簡単で、
しかもしっかり縛ることができるようには
なったと思うので、とりあえずは
成功だと言えるでしょう。

以下に手順を示しますので、
ぜひ試してみて、使い心地を教えてください。

◆◆画像09-03-01a◆◆
ダブル=ピアス・エイトノット・エコー 結び方

◆◆画像09-03-01b◆◆
あまね結び 結び方


名前が長いのも言いにくいので、略称は『甘音結び』で。
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