最近、いろいろUSBで充電できる機器が増えています。
でもその中には、電源-USB変換コネクタを使っても充電できず、
パソコンにつながないと充電してくれないものがあります。
機器を充電するのにいちいちパソコンを起動するのも面倒ですし、
パソコンにつなぐと機器の認識が始まり、
処理を持っていかれるのでそれも気になります。
今まではめんどくさいと思っていただけでしたが、
ふと、どうにかできるのではないかと思いつきました。
パソコンにつながないと充電がはじまらないというのは、
おそらくパソコン側に機器として認識されているからで、
そこらへんをどうにかごまかしたら
コンセントからでも充電してくれるのではないかと思ったのです。
というところで調べてみたところ、
充電によく使われているのはminiUSBで、
接点が見えている台形の広い部分を上にしたら、
接点は左から5・4・3・2・1とつけられます。
このうちデータをやりとりする2・3をくっつけたら、
パソコンに接続しなくても充電を開始するはずだと情報がありました。
そこで、手元にあったminiUSBのケーブルを破壊して
改造してみることにしました。
LANケーブルは何本も作ってきたので接点と線の色はわかりますが、
USBケーブルは何線が何色なのかわかりません。
そのため、途中を開けて線を選ぶことができません。
よってコネクタの直下をカッターで削って確認したのですが、
USBケーブルのコネクタ部は、LANケーブルのように
プラスティックのコネクタ部品に差し込んでいるのではなく、
ゴム的なものを流し込んで配線ごとがっちり固めているのだとわかりました。
すごく分解改造しにくい形です。
削っているうちにうっかり二本の線の被覆をはがしてしまい、
中の線が見えてしまったので、チェッカーをあて
導通をさぐったところ、それぞれ1・5でした。
線は全部で4本なので、残りの2本をショートさせたら
作業は完了になるはずです。
というところで、短く切ってしまった2・3番の
被覆を剥くのに苦労しつつ、半田でくっつけたのち
ホットグルーガンで固めました。
この改造手順を見て感心しましたが、
ちょっとした技術の進歩もすごいですねえ。
むかしだったら配線を切ったらお高い絶縁テープを巻くしか
絶縁方法はありませんでしたが、
まさかホットグルーガンで固めるなんて手段があるなんて。
これなら水もはじくし、その場所も硬化できて強度も確保できます。
これを考えた人はすごいです。
あとこの改造で思ったのは、線が4本あるとわかったなら、
導通チェッカーの先端を細くしてUSBコネクタの接点につけられれば
コネクタ直下ではなく中間部分を切断して確認したほうが
よっぽど作業がしやすかったということです。
ひとまず作業は完了したので、何か充電しようと思いましたが
スマートフォンなんかありませんし、ニンテンドー3DSは別コネクタでした。
探してみたら目に付いたのはPS3のコントローラー。
PS3のコントローラーも電源変換では充電してくれなかったので
さっそくつないでみます。
……が。充電を開始しません。
別のケーブルに変えてパソコンにつなぐと充電を開始します。
どうにもおかしいです。
そう思って調べてみたところ、データ線の2・3を結線すれば
充電を開始するよりもさらにめんどくさい手順、
通常は線がつながっていないID線の4番に
導線を半田付けした上、抵抗を挟んだのちに
グラウンド線の5番に結線しないとだめだったようです。
材料もないので、そんなめんどくさいことやれませんでした。
物事は、なかなか思ったようにはいきませんねえ。