トリックスターには、初心者が初心者でない人を呼び出して
質問などができるシステムがあります。
たぶん、エンジェルシステムというものです。
どういうものか、試すようなキャラも訊きたいこともなかったので
詳しくは知りませんでしたが、
それで呼び出されるとキャラに天使の羽根が
1週間だけつくらしいということは知っていました。
一度呼び出されたことはあるものの、
たいしたことのない質問をされて、それに答えたあとは
天使の羽根もなにもつかなかったので
相手から承認ボタンみたいなのを押されなかったから
だめだったんだろうなあと思っていました。
今回は外を歩いていると、突然パーティー申請の音。
高レベルマップではなかったので、適当にだれかに
パーティー申請でもされたんだろうと思いましたが、
画面の中央にいつも出るウィンドウがありません。
なんだったんだろうと思いながら、ふとチャット欄を見ると、
『天使になることを求められています』
というようなシステム文が目に付きます。
それで気が付くと、右下に手紙のようなアイコンが出ていました。
お金やアイテムをねだられたり、変な内容だったりしたら
めんどくさいなあと思いながらもとりあえずクリックしてみると、
『使ってみたかったので試してみます』
というような文字が出てきました。
わたしもどういうものかはちょっと興味があったので
これならむしろいいやと思って受諾してみました。
自動ワープで行った先には、呼んだ本人の狐さんと
どういう関係かわからない二・三人。
同じく呼ばれたのかと思いきや、後にわかったところだと
向こうのフレンドさんだったようです。
それからいろいろ試し、一度に一人以上呼べるのかとか、
羽根はいつつくのかとかを調べてみると、
どうやら何人も呼べて、羽根は呼んだ人が
LV31を越えたときだというのもわかりました。
そのあともなんだかんだとチャットしていたら、
なんだか思い出すことがありました。
何日か前、ふと立ち寄った場所で
『○時に起きます』という看板を出したまま、
時間を過ぎても動いていない龍の人を見かけたので、
とりあえずドラクエ3のオープニングの母親のように
話しかけてみたのですが、そこで動き出して
すこし話したその人に、なんだか文体が似ている気がします。
というところで訊ねてみたら、それは本当にその人で。
一番人がいるサーバで、偶然に前話したことのあるわたしに
ちょうどお呼びがかかるのはどれくらいの確率なんだろうと
二人で驚きました。
縁はふしぎなものですねえ。