沖縄弁を調べながら適当にメモしていたものが、
あっというまに束になっていました。
しかたないのでまとめつつ、さらに調べていると、
またおもしろいものが見つかります。
たとえば、『かなさーん』です。
沖縄弁で『かなさん』は『あいしてる』みたいな意味らしいです。
なるほど、そうかもしれない、と思ったので、
ほかの人は語源をどう説明しているのかと調べてみたところ、
まともに説明しているものはありませんでした。
別に『かなさん』は『かなし』から来ているわけでもなければ
『かなさ』が愛を表す意味だというわけでもありません。
古文書解読か、方言研究でもしたことがあれば
普通に古語から見つけられる単語から来ています。
ほかの単語はどうなんだろうと見てみたら、
たとえばお礼の言葉を表す、『にふぇーでーびる』も
微妙な説明がついていました。
『にふぇーでーびる』は
『みふぇーでーびる』とも言うので、
語源は『御拝』『二拝』『三拝』あたりだろう、みたいな。
――本気で?
沖縄人は自分の言葉、自分の単語を意味がわかって使っていると
思っていたのに、そうでもないようで驚きました。
『にふぇーでーびる』は一見すると
特殊な方言単語に見えるでしょうが、
よく考えれば、共通弁にも通じるもののある言葉です。
源流の言葉がわかれば、
『にふぇーでーびる』がなぜお礼を表す言葉になっているか
わかるはずですが、
意外とわからないものなんですかねえ。
『かなさん』も
『にふぇーでーびる』も
別に特別な言葉ではありません。
沖縄方言に特徴的な単語でもありません。
たとえば、北海道のマイナー方言の中には、
『じゃんぼ』というものがあります。
「床屋でじゃんぼかる」
みたいな言い回しで使われることが多いものです。
さて。この言葉の本来の意味、
あるいは、ひとつ上の源流の言葉がわかるでしょうか。
この『じゃんぼ』も、別に北海道弁話者が作った、
まったく新しい、特殊単語などではありません。
たとえば、わたしがまったく新しい、白い色のお茶を開発したとして。
「これまでにないものだから、何も参照せず、
『ぐちゃりぷふーなもちねは』と名づけよう!」
と、適当な音を作ったら、それは特殊単語です。
でも、
「白いお茶だし、世の中には紅いお茶で紅茶というものがあるから、
ハッチャ(白いお茶=ハクチャ)と名づけよう!」
としたら、『ハッチャ』は特殊単語ではなく、
単なる既存単語の組み合わせです。
この差です。
沖縄弁の『かなさん』は、特殊単語ではありません。
既存単語から出たものです。
沖縄弁の『にふぇーでーびる』も、特殊単語ではありません。
既存単語から出たものです。
北海道弁の『じゃんぼ』も、特殊単語ではありません。
既存単語から出たものです。
これらの元の形、あるいは、ひとつ上流にある単語はわかりますか?
という話です。
ヒントとしては、基本的に古語や共通弁と同じものです。
『じゃんぼ』は、一般的に『髪』だと思われているようですが、
元の単語は髪ではなく、元の単語には『髪』なんて意味はないので
見当違いです。
わたしとしては、逆に、なぜこれくらいのことがわからないのか
不思議……不満に思います。
ほかにも、沖縄弁の『てぃーだ』。
『おひさま』みたいな意味です。
この単語の語源・元の形・元の発音はわかるでしょうか。
ちらっと調べたら、外国語の単語がどうのこうの、
外国語と通じてどうのこうのと
述べるものも見かけました。
さらには、語源はいまだわからない、などと書いてある始末です。
わたしはずっと北海道弁圏で生きてきて、
東京で多少北海道弁の研究的なことをし、
本腰入れて古語の研究をしただけですが、
数日前初めて知って、見た沖縄弁単語の元の形は理解できました。
『かなさん』だろうと
『にふぇーでーびる』だろうと
『てぃーだ』だろうと
『じゃんぼ』だろうと、
古文書を調べたことがあるか、
なにかしらの方言を調べたことがあるかすれば、
語源か由来か一段上の言葉は見つかるものではないのでしょうか。
沖縄方言の理解と研究がこの程度のものなら、
わたしにまともなところで説明させて欲しいものです。
沖縄方言の、特殊単語に見えるものが
別に沖縄独自の特殊単語ではなく、
共通弁と同じ単語を使っているということを述べてみせます。
沖縄弁やその由来がわかれば、
たとえば『比嘉さん』が多くいる理由もわかるし、
『比嘉さん』の名前が何をあらわしているかも説明できます。
理系なんかだと、懸賞で論文発表とか、研究募集とかがあるのに、
文系なんて何にもないので、とにかく発表できる機会が
まったくないのががっかりです。
あっというまに束になっていました。
しかたないのでまとめつつ、さらに調べていると、
またおもしろいものが見つかります。
たとえば、『かなさーん』です。
沖縄弁で『かなさん』は『あいしてる』みたいな意味らしいです。
なるほど、そうかもしれない、と思ったので、
ほかの人は語源をどう説明しているのかと調べてみたところ、
まともに説明しているものはありませんでした。
別に『かなさん』は『かなし』から来ているわけでもなければ
『かなさ』が愛を表す意味だというわけでもありません。
古文書解読か、方言研究でもしたことがあれば
普通に古語から見つけられる単語から来ています。
ほかの単語はどうなんだろうと見てみたら、
たとえばお礼の言葉を表す、『にふぇーでーびる』も
微妙な説明がついていました。
『にふぇーでーびる』は
『みふぇーでーびる』とも言うので、
語源は『御拝』『二拝』『三拝』あたりだろう、みたいな。
――本気で?
沖縄人は自分の言葉、自分の単語を意味がわかって使っていると
思っていたのに、そうでもないようで驚きました。
『にふぇーでーびる』は一見すると
特殊な方言単語に見えるでしょうが、
よく考えれば、共通弁にも通じるもののある言葉です。
源流の言葉がわかれば、
『にふぇーでーびる』がなぜお礼を表す言葉になっているか
わかるはずですが、
意外とわからないものなんですかねえ。
『かなさん』も
『にふぇーでーびる』も
別に特別な言葉ではありません。
沖縄方言に特徴的な単語でもありません。
たとえば、北海道のマイナー方言の中には、
『じゃんぼ』というものがあります。
「床屋でじゃんぼかる」
みたいな言い回しで使われることが多いものです。
さて。この言葉の本来の意味、
あるいは、ひとつ上の源流の言葉がわかるでしょうか。
この『じゃんぼ』も、別に北海道弁話者が作った、
まったく新しい、特殊単語などではありません。
たとえば、わたしがまったく新しい、白い色のお茶を開発したとして。
「これまでにないものだから、何も参照せず、
『ぐちゃりぷふーなもちねは』と名づけよう!」
と、適当な音を作ったら、それは特殊単語です。
でも、
「白いお茶だし、世の中には紅いお茶で紅茶というものがあるから、
ハッチャ(白いお茶=ハクチャ)と名づけよう!」
としたら、『ハッチャ』は特殊単語ではなく、
単なる既存単語の組み合わせです。
この差です。
沖縄弁の『かなさん』は、特殊単語ではありません。
既存単語から出たものです。
沖縄弁の『にふぇーでーびる』も、特殊単語ではありません。
既存単語から出たものです。
北海道弁の『じゃんぼ』も、特殊単語ではありません。
既存単語から出たものです。
これらの元の形、あるいは、ひとつ上流にある単語はわかりますか?
という話です。
ヒントとしては、基本的に古語や共通弁と同じものです。
『じゃんぼ』は、一般的に『髪』だと思われているようですが、
元の単語は髪ではなく、元の単語には『髪』なんて意味はないので
見当違いです。
わたしとしては、逆に、なぜこれくらいのことがわからないのか
不思議……不満に思います。
ほかにも、沖縄弁の『てぃーだ』。
『おひさま』みたいな意味です。
この単語の語源・元の形・元の発音はわかるでしょうか。
ちらっと調べたら、外国語の単語がどうのこうの、
外国語と通じてどうのこうのと
述べるものも見かけました。
さらには、語源はいまだわからない、などと書いてある始末です。
わたしはずっと北海道弁圏で生きてきて、
東京で多少北海道弁の研究的なことをし、
本腰入れて古語の研究をしただけですが、
数日前初めて知って、見た沖縄弁単語の元の形は理解できました。
『かなさん』だろうと
『にふぇーでーびる』だろうと
『てぃーだ』だろうと
『じゃんぼ』だろうと、
古文書を調べたことがあるか、
なにかしらの方言を調べたことがあるかすれば、
語源か由来か一段上の言葉は見つかるものではないのでしょうか。
沖縄方言の理解と研究がこの程度のものなら、
わたしにまともなところで説明させて欲しいものです。
沖縄方言の、特殊単語に見えるものが
別に沖縄独自の特殊単語ではなく、
共通弁と同じ単語を使っているということを述べてみせます。
沖縄弁やその由来がわかれば、
たとえば『比嘉さん』が多くいる理由もわかるし、
『比嘉さん』の名前が何をあらわしているかも説明できます。
理系なんかだと、懸賞で論文発表とか、研究募集とかがあるのに、
文系なんて何にもないので、とにかく発表できる機会が
まったくないのががっかりです。