炭火で発酵させたという納豆をもらいました。
納豆はそもそも、大豆をわらで包んでいろりの近くにおいておいたら
なんか納豆になってた みたいな伝説を持つ食べ物です。
おそらくそれに近づけようとしたものでしょう。
まあ、納豆は納豆だし、と思いながら食べてみると、
こりっというか、さくっというか、
奥のほうに『あ、大豆だ』と感じる枝豆のような歯ごたえがありました。
それ以外は別に特徴もなく、くさくもなく、普通に食べられました。
……が。
蒸したかなにかした大豆をわらと一緒にいろりのそばに置いておいて、
肌色っぽい大豆が黄土色っぽく変色して、
しかも糸まで引いていたら、それは食べてはいけないものでしょう。
今まで大豆と納豆は概念上つながっていても、
体感上は切り離された食べ物だったので気にしていませんでしたが、
大豆っぽい納豆を食べてみたら、そんなものを口にした
古代人の無謀さが恐ろしく思えました。
新しい食べ物は、おもしろいです。