直列☆ちょこれいつ

最近は神社や神道などの古い文書の解読をしています。
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語源:しゃれこうべ

2022年08月22日 | ちょこのひとかけ
しゃれこうべ。頭骨のことです。
こうべを垂れる、といえば頭を下げることなので
しゃれこうべの『こうべ』も頭を指すはずです。

では、『しゃれ』とは何か?

こどものころからぼんやりと気にはかかっていました。
それが、さっきふと閃いたので調べてみたところ、
一般には『晒された』頭の中身で『晒頭』だ、
のような話のようでした。
……が、これは完全なインチキ語源譚でしょう。


ここで、わたしが、
現代の手法で語源を解説してみます。

では、しゃれこうべ。
意味は『頭骨』。

このうち、
『こうべ』は現代語でも『頭』をあらわしますから、
『こうべ』=『頭』です。

すると残りは、『しゃれ』。

 発音:『しゃれこうべ』-『こうべ』=『しゃれ』

 意味:『頭骨』-『頭』=『骨』

で、発音と意味を合わせると、

 『しゃれ』=『骨』

となります。
簡単な式でしょう。

では、

 『しゃれ』=『骨』

は、成り立ちますか?

インチキ説は、『晒された中身』で『晒(しゃら)』と
無理矢理音を作っています。
こんなのは放っておいて、宗教で考えましょう。

日本では、いまだに、死んだ人のことを
『仏さん(ほとけさん)』と言うことがあります。
死に関しては仏教有利なのです。

今ではあまり聞かなくなったかもしれませんが、
ご飯のことは『銀シャリ』と言ったりします。
この『シャリ』も仏教用語です。

仏教用語で塔と言えば、『シャリ』を納めるものであり、
この『シャリ(舎利)』とは何かと言えば……『骨』です。

……わかりますか?

仏教において、『シャリ』=『骨』
これを代入すれば、直接答えにいけるものがありますよね?


先の、
 発音:『しゃれこうべ』-『こうべ』=『しゃれ』
 意味:『頭骨』   -『頭』  =『骨』

 よって:『しゃれ』=『骨』

ここに、
 仏教:『シャリ』=『骨』

を加えれば……

『しゃれこうべ』はもともと『しゃりこうべ』であって
意味は『骨』of『頭』。

現代でも仏の骨を『仏舎利』、
骨に似た米を『銀シャリ』、
亡くなった人を『仏』、
ということを考えれば、
『晒された頭』で『晒頭』よりも、
『舎利頭』で『骨頭』、『頭骨』のほうが
言葉の意味と変換論理からしても妥当性が高いはずです。

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