そろそろおくんちの時期だそうです。
そういえばおくんちってどういう意味なのだろうと
ちょっと調べてみたら、語源ははっきりしないとか。
ただ、神社系のお祭りで、600年前にはじまった、
歴史あるものだとかどうとか。
わたしは神道研究してますが、
日本で神道がアツかったのは1700年前くらい。
別の意味でアツくなったのは1400年前くらい。
そこらへんに端を発するお祭りなら
歴史があるとして研究の意味もありますが、
神道のひどくなった時代の1400年前から、さらに800年も経った、
たかが600年前に始まった祭りになんの歴史があるのかと
なんだか不安定な気分になりました。
テレビなんかでも、
「この神社は1000年前に建てられた、非常に歴史のある~」
とか言ってるのを聞くと、
1000年前なんて、神が殺されるようになってから400年後だし、
なんの歴史もないじゃないと思いますが……
一般的に、歴史はあることになるんですかねえ。
たとえば手塚治虫がなくなってから400年後に
宝塚神社みたいなのが建てられて、手塚治虫をご祭神にしたとして。
神社の人が、
「この神社は漫画の神様、手塚治虫にたいへん縁のある、
ありがたい場所です」
なんて言い出したら、
「それだけ時間がたって、どこが?」
と思いません?
ただ名前借りただけの無関係な建物でしょうと。
神道的概念だと、
1000年前でも1200年前でも、等しく『なんの歴史もない』です。
まず間違いなく、ご祭神の本拠地も知らず、
名前の読み方も間違っていることでしょうから。