そういえばこどものころ、ワイングラスを拭いて食器棚にしまうとき、
手が滑ってワイングラスを落としてしまいました。
反射的にとろうと、落下するグラスに手を伸ばしたものの空振りで
グラスは手の甲をかすって、床に落ちて割れました。
割れたのは落ちてからのはずなのに、なぜかワイングラスが
かすったところには線のような傷がついていて、
血が出てきました。
その後、血は止まっても傷は変に盛り上がって
消えることはありませんでした。
落ちて割れる前のグラスなのだから手が切れるわけもないのに
なぜ切れたのか、なぜそんな傷が消えなくなってしまったのか
まったく意味がわかりません。
たぶん前世の傷が機会を得て出てきたのだろうと思うことにします。