直列☆ちょこれいつ

最近は神社や神道などの古い文書の解読をしています。
研究のまとめはカテゴリ『自作本』から。

みもろやまとみわやまの嘘

2015年10月09日 | ちょこのひとかけ


なにかの名前をわざわざ変に変えて、
ばかにしたり変な名前で存在を縛り付ける(呪う)のは
中国や韓国など、あっち系の呪いでよくあります。

たとえば和気清麻呂(わけのきよまろ)を
別部穢麻呂(わけべのきたなまろ)にするとか
『千と千尋の神隠し』で主役の名前の千尋をセンにして縛るとか、
そういう手法です。

奈良にある『みもろ山』もそういうもので、
本来『みもろ』は『御諸』でした。
御諸とはなにかと言えば、『The two』。『御、二の山』です。
聖数、象徴数はもちろん2。

その後、征服され、征服者が名前を変えたのが、『三輪山』。
名前に入っているのはもちろん『3』で、
そこから元の名前に呪いをかけて、『みもろ山』を『三諸山』にしました。
「2じゃなくて、3の山だよー」というそらぞらしい名前と言い訳に
見ているととても微妙な気持ちになります。

でもみもろ自体も、御室なのか、神の御共(御諸)なのか、
御森なのか御守なのかも案外微妙で、
元は数がなかったものを2にされたのかもしれないとも思います。

今も地方の山の名前や場所の名前などは、
そのものや由緒すら記録されずに日々消えていっていますが、
そういったものが失われるのは、とてももったいないです。

歴史の喪失を防ぐ手立てはないものかと、
このごろしみじみ思います。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« レビュー:ロイズ アイスデザ... | トップ | 異質なえび »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

ちょこのひとかけ」カテゴリの最新記事