直列☆ちょこれいつ

最近は神社や神道などの古い文書の解読をしています。
研究のまとめはカテゴリ『自作本』から。

見える時間・生きる時間

2013年06月28日 | ちょこのひとかけ


録画番組を見ていたら、1~10までの数字を見て記憶し、
それを順番に指し示すという内容の話が目に止まりました。
人間の検査では、短期記憶のよさを図るようなテストに
使われるものです。

それをゴリラ的なものに訓練してやらせてみたところ、
1秒程度でもすべて記憶し、正しい答えを出していました。
わたしも見ていましたが、1と2を発見するだけで
終わってしまうような短時間でした。

前に見たときはなんとも思いませんでしたが、
改めて考えるとすごいことです。
おそらくは一瞬の画面を、意味としてではなく
画像として記憶し、それを後に理解するタイプだろうと思いますが、
もし最初から理解しておぼえていたとしたら、
さらにすごいです。

その記憶力もすごいですが、さらにすごいのがその目と体感時間です。
普段わたしたちは、自分の時間というものを
そう感じずに生きています。

たとえば、アニメでは1秒間に表示するコマを24コマにしたりします。
それは、わたしたちの目や理解できる時間が
そのコマに近いという理由があります。

もっと簡単に言えば、こどものころの時間は長く、
大人になるにつれて、一日やひとつの季節、一年が
すごく短くなっていくと思います。
それは、体感時間、目や心のフレームレートが下がっているから
とも考えられます。

昔、「生き物の心臓が動く回数は決まっていて、
その回数を打つと死ぬのだ」というようなことを
言った学者がいました。
小動物は鼓動が早く、それゆえ早死にをし、
大型動物は鼓動が遅いので長生きする、というわけです。

でも今回のゴリラっぽい動物の実験で思ったのは、
もしかしたら体感時間も寿命にかかわっているのでは、と
ちょっと思ったのです。

たとえば人間が1秒間24コマの体感時間で生きているところを、
ゴリラっぽい生き物が1秒間に48コマ体感しているとしたら、
寿命は2分の1になるかもしれません。
でも、体感時間が同じなので、満足度は同じなのです。

そんなことを考えたら、ほかの生き物のことも思い浮かびました。
たとえば魚は、素手で取ろうとしても、
もりでとろうとしても、すごい勢いで反転して逃げていきます。
猫だって、こちらが理解できないような速さで
蛇の攻撃に飛びのき、反撃行動にうつったりできます。

あれはなぜなのだろうと思っていましたが、
もしかしたら、目と目の認識のフレームレートが
高いからかもしれません。
もちろん目だけ認識できるという生き物はいないでしょう。
目がよければ、それに見合った行動もできるように
体はできているはずです。

すごくおもしろいと思うと同時に、
それぞれの動物の目がどれだけのコマ数を認識できるのか、
そしてそれは体や行動、精神にどれだけの影響を与えるのか
研究してみたくなりました。
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