本物のわさびを一本買ってきたので、
おろして刺身と食べてみることにしました。
とりあえずおろして小鉢に入れたものに鼻を近づけると、
むせて咳き込むくらいのからいにおいです。
それからしょうゆに溶いて魚をつけて口に入れてみたところ、
わさびの味はまったくしません。
あんなに辛いにおいなのに味がしないなんて
舌が変になったのかと一瞬疑います。
次に、漫画で見た知識で刺身の上に軽く散らして食べてみますが、
これもまったく味がしません。
本当に舌がおかしくなったのかと不安になります。
わさびをすこしすくってそのまま食べてみると、
鼻に抜けるにおいと辛味、そのあとでちょっとの甘さが感じられたので
特に舌は問題なく思います。
そこですこしずつわさびを増量しながら食べてみたところ、
結構盛ってわさびを身で包んで食べるくらいにしたら、
ようやく辛さが響くようになりました。
昔、漫画を見ていたときは、練りチューブわさびも
本当の植物わさびも同じものだと思っていましたが、
どうやらまったく違うものだったようです。
正直なところ、いつもの練りわさびのほうがわさびらしいというか。
本物のわさびはにおいがいいですが、結構量を使ったうえで
食べ方を工夫しないと味がつたわらないというのが
なかなか難しい食べ物だと思いました。
本物のわさびを食べるという経験はおもしろかったです。
西洋ワサビは、ホースラディッシュの一種で北海道では山ワサビと呼ばれ、香りは弱いものの辛さが強いらしいです。
からさはそうでもない感じでした。
いつものほうがわかりやすいからさで扱いは楽ですねえ。