ご近所に赤ちゃんがやってきて、わたしも抱かせてもらいました。
小さくて軽くて、手と足をぴこぴこと動かすのがとてもかわいいです。
でも、これがごきげんでないと、ものすごい声で泣くんだなあと考えると
すこし複雑な気分。
たとえば猫のあかちゃんは、しっぽも短くてぴこぴこ動いて、
ごはんでも寂しさでも、みゃーと泣くのもかわいいです。
あれは自分に関心を向け、自分の世話をさせようとする、かわいい戦法です。
でも人間のあかちゃんは不快な声を出し、
この声を聞きたくないならおしめを変えるなり
お腹を満たすなりもてはやすなりしろ! という、
一方的な押し付け交換条件です。
なぜ人間のあかちゃんは、猫のようにかわいさで
何かをさせるように進化しなかったのでしょうか。
あかちゃんの泣き声もねこのようにかわいければ、
おそらくノイローゼになったり息詰まったりする親も
すくなくなると思うのですけど。