直列☆ちょこれいつ

最近は神社や神道などの古い文書の解読をしています。
研究のまとめはカテゴリ『自作本』から。

最後の挑戦

2019年01月15日 | ちょこのひとかけ


最近は時間があったらなるべく漫画を描くようにしていますが、
ぜんぜん進みません。
コマ割りもなるべくシンプルに、背景も極力省いても、
1日1ページ仕上げるのが限界です。
それでも、だいたい毎日続けていたら
指も腕もちょっとおかしくなりはじめています。
こんな調子では漫画化に、どれだけ時間がかかるかわかりません。

文章を書くのは、頭の能力のほとんどを使うので
文章以外のことは考えずに済みますが、
漫画は絵を描いているときはかなりの部分があいてしまいます。
その間にはとてもいやなことばかりが浮かんでくるので
精神的にまいります。
わたしは文章を書きたいのです。

まあ、文章じゃどうにもならないからと漫画に手をつけたのですが、
描きながら思うのは――
文章を書くのに比べて、何百倍も長い時間をかけて漫画を描いて、
ずっと後のいつかにそれなりに話がまとまって。
それが、書くよりも多く読まれて、誰かの心に残ったとしたら、
それは、わたしにとって嬉しいことでしょうか?

はっと気づきましたが、そんなの、まったく嬉しくありません。
わたしは昔から、ことあるごとに早死にすると言われてきて、
家族の中でもだめな感じの位置にいました。
文章を書き始めたのは、早死にしても、生きた証を残したい
というのがきっかけで、今もそれは根底にあるものの、
いつのまにかそれよりも、だめじゃないところを
周りの血族に見せたい、というようなのが大きくなっていたことが
わかりました。

でも、祖母祖父はもう亡くなり、
いいところも何も見せることはできませんでした。
この前の祖母のお葬式の話によれば、
いとこはいつのまにかみんな結婚していて、
仕事もいい地位にあり、ゆとりある生活をしているそうです。
死ぬときも死んだあとも家族が集まって
安らかに送られることでしょう。

でもわたしにはそんなものなにもありません。
自分の家庭もないし、結婚する相手もいないし、
豊かに暮らしていけるほどの収入もないし、
ジリ貧で倒れて死ぬ流れしか見えません。
結局だめ人間のまま死んでいくのでしょう。

適当にさぼって生きてきて、あのときがんばっていればなあ
と後悔するならともかく、後悔しないように
ひたすらがんばって生きてきた結果がこれなので
とにかく落胆以外にありません。
わたしのがんばりはすべて無駄で、
がんばったせいで人生がつぶれて、惨めなままで死んでいく。
正直もうがんばれないし、がんばりたくもありません。

わたしの説が正しいのかどうかとかも
なんだかもうどうでもよく感じます。
わたしの死後認められても、たとえ生きてるにしろ
わたしが一人の時に認められても、何の意味もありません。
認められたからといってわたしの人生が変わらなければすべては無駄。

そもそもわたしの人生が無駄で、わたしが無駄で、
わたしがやることには何の意味も無いのです。
毎朝目を覚ましては、目が覚めたことにがっかりする毎日です。

けれど、偶然ネットで知り合った人に手伝ってもらえたこともあり、
最後のひとがんばりと思って描いています。

わたしが考えていた話とはまったく違う方向になって、
他人の手が入るとこんなに違うものかと新鮮な驚きはあって
楽しいことは楽しいです。

わたしにもっと画力があって人物をいろんな角度から描けて、
自由に部屋を回転できる3Dモデルのパソコン室でもあれば
またもっと違ったものになったのでしょうけど。

描きはじめる前には、竹取物語の解読にするか、
古代の神様の正体と名前調べにするか、
邪馬台国や卑弥呼の文献解読にするか、
古事記の解読にするか悩んだ末、
一番得意な竹取物語にしましたが……。


◆◆画像19-01-14◆◆



竹取物語の文章の謎をほじくりかえして、
謎を謎じゃなくしていく、という行為は
研究者でもない一般人にとっておもしろいのか、
わたしはそれを面白く描けるのか、をもっと考えるべきだった
気がしてなりません。

知名度とおもしろさなら魏志倭人伝ふくめた
邪馬台国の文献解読のほうが
よかったのではないかとも思います。
でもそう思った瞬間、どうせわたしが描くものは
面白くは思われないと嫌なささやきが聞こえてきて、
考えるたびに、描いている間に、
どんどんとひたすらに落ち込んでいきます。

なんともしょうもない人生です。
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