この世のいろいろだめなところを考えると、
『敵がいない』ということが大きな原因に思えます。
たとえばRPGなんかだと、ちょっと町の外に出て、
適当に敵を倒せば日銭くらいは稼げます。
でも、いまの世界にはそれがありません。
もちろん、勝手に外の世界に敵を作り、
戦争をしかけては戦争屋と、それに関わる一部の人間だけに
富を作り出しているどこかの国もありますが、
普通の国では、ありません。
正直なところ、わたしはお金の仕組みがわかりません。
なぜ人は勤められて、仕事をすると
お金が発生するのでしょう。
お金のもともとは突き詰めていくと
いったいどこから出たのでしょうか?
その点、RPGのお金ははっきりしています。
敵が持っているので、敵を倒す→お金入手。
発生は常に敵です。
品物も常に固定相場なので
インフレも起こりません――と考えて、
お金も物も無限にあるので、
値段も変動しないし、お金も稼ぎ放題なんだなあと
いま気づきました。
現実のだめなところは、どうやら世界が物質で出来ていて、
それに質量的な限界があるところのようです。
これは……越えられない壁ですね。