泣いても胃ぃですか？

胃の痛みが続いています。
あたためて風邪薬を飲んでいたら治まったので
このままなおってくれればと思っていたのですが、
24日の夜、わたしのゴースト（魂）がささやきました。

『それってカゼじゃなくて、急性胃炎じゃないのん？』

まさかそんな。

でも朝になって支度して会社に向かう途中、
自転車を降りてからひどく後悔しはじめました。
でもここまで来たからと足をすすめるうちに、
胃の痛みは最高潮に！

電車を逃していたら逃していたでよかったのに、
ちょうど来るところだったので
走ってしまったら、それがとどめになったらしいです。
じくじくと、ぐりぐりとねじれるような痛み。
寒いんだか熱いんだかわからない、
嫌な汗が出てきます。
胃のところにはカイロを貼っていますが、
温めてもどうにもなりません。

駅から会社への道も、もはや頭もあがりません。
前を向いて歩くだけの体力も気力もないのです。
いっそもう歩くのをやめて、その場に
へたり込みたい気分。
でもそうすると、二度と歩き出せない気がして、
なんとか歩き続けました。

そして会社。
時間をおいてもよくなりません。
胃はごんごん痛むし、気絶しそう……というか、
むしろもう気絶させてください、という感じです。
急性胃炎で調べていたら、
近くに胃潰瘍というのがあって、
見てみると症状がすべてそんな感じ。
ただ、胃がんでもおんなじ症状らしいので
見たら余計に痛くなってきました。

こうなるともう仕事なんてやってられません。
というよりも、こんな状況で
気違いからの電話なんてとっていたら
わたしの方が発狂しそうです。

「正直やってられないので帰ります」

との意味をオブラートに包んで早退。
家に帰って病院を目指そうと思ったのですが。
悪いことに病院、お昼休みです。
こっちはもう胃が痛くてなにもできないのに……。

そして待って待って、病院へ。
自転車で向かいながら、汗だくになってきます。
どうやら今朝の汗も、暑いだけじゃなくて
冷や汗もあったようです。
病院に入って診察表を書きながら、
汗が玉になって、異常なほどぼろぼろと
こぼれおちてきました。
隣の人がいやな目でわたしを見ているのがわかりますが
体裁取り繕う体力などもう残っていません。
いままでの中でも最絶頂の痛みに
泣けるものなら泣いてしまいたいくらいでした。

そのなかで待っているうちに何とか呼ばれて。
入ったときからお医者さんが困り顔です。
「うわー、ひどそうだねえ」
「ええ、とっても」
しっかり答えているはずなのに、
声がかすれてほとんど出ません。
痛みと……あと、痛くて口でしか息ができないせいで
のどがはりついているのです。

横になっておなかを押されますが、
痛いのは胃のところだけ。
虫垂炎も疑っていたみたいですが、
自分でも何度も試して
揺り戻しの痛みがないのは確認済みです。

診察が終わると、
十二指腸か胃かに潰瘍ができてるかもしれない
とのことで、痛み止めなどをもらうことになりました。
もらったらすぐ飲んでいいかと訊くと、
今日は構わないとのこと。
ほっとして待合室に戻ってしばらくすると、
痛みがすこし引きます。

それから呼ばれて薬局へ行き、薬入手。
処方箋にはとくに書いていないようなのですが、
薬剤師の人も、いまこの場で飲んじゃいなさいと
薬をくれました。
どれくらいで痛みが治まるのかきいたところ、
３０分くらいとか。
でも、楽になれる気はまったくしません。
けれど家に帰ってしばらくしたら、
劇的に痛みが引いて、こころからほっとしました。

その後、わかったのは。
痛み止めが効くのは２時間半。
切れ始めるとすこしきゅんきゅんしたあと、
すごい勢いで痛み出します。

薬は１日の回数は３回で、
食後に飲むこととなっていますが、
あの痛みの中ではなにも食べられません。
なにを食べているのかもまったくわからないほどです。
お医者さんの話ではあと２日でこれが治るはず
とのことです。
それまでは胃に優しくして安静に。

今日は朝方ふとおきたら、胃じゃなくて
頚椎のところと肩のところに変なうずきがあって
壁にあたまを叩きつけたいような痛みで
ちっとも寝なおせませんでした。

痛みのせいで変に緊張したせいなのか、
昨日痛みで必死に押さえていたせいなのかは
わかりません。

いまは薬が切れるのが、ひたすら怖いです……が。
もしかしたら癌かもしれないと思って
それもすごく怖いです。

踏まれたり蹴られたりの世の中に
もう泣きたい気分です。