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3年前、父が亡くなり、その四十九日忌の日に脳出血で倒れた母。
2週間ICUに入り、命は取り止めたが、右半身にに後遺症、言語障害も残った。
急性期病院を一1ヶ月で退院して、リハビリ専門の病院へ転院。
「死にたい」と途方に暮れる母。
そんな母をなんとかリハビリさせるように孤軍奮闘した事も今は懐かしい。
母は元来負けず嫌い。
リハビリを受ける気持ちにシフトしてからは、眼を見張る努力をした。
その甲斐があって、当初寝たきり宣言された母は歩行器で歩けるようになり
言語聴覚士のリハビリで会話も普通に近い形で出来るようになった。
今は郷里で老人ホームに入っているが、それなりに毎日楽しく過ごしている様子。
娘としてはそれが一番嬉しい。
コロナの影響で面会禁止がずっと続いているが、母はスマホのLINEでビデオ通話が出来る。
なので少なくとも毎日2回は顔を見て会話をする。
後遺症が残った右半身。
文字を書いたり、お箸を持ったりするのが大変らしい。
なので毎朝右手のリハビリをビデオ越しで行なっている。
昨日までは指で輪を作る動作をしていたが、それはスムーズに早く出来るようになった。
ここで止まってはいけない。
何か新しいリハビリはないか?
と、ふと思いついたのが、高校時代少し習った手話だった。
右手だけで出来る「指文字」は最適ではないか?と閃いた。
早速昨日から「あ い う え お」を始める。
指の運動だけでなく、脳も活性化する上、口で音を出すので口腔体操にもなり、一石二鳥。いや、一石三鳥?
母は面白がって「あ い う え お」を覚えた。
今朝得意げに、「こうでしょ??」と見せてくれた。
おお!やるな!母よ。
そして今日は「か き く け こ」
これを練習した。
明日は「さ し す せ そ」
こんな調子で毎朝7時頃から30分程度母とのコミュニケーションを図っている。
ところが…
高校時代なんて些か昔の話。
私自身指文字が怪しい箇所がある。
なので今日プリントアウトしておいた。
おお!そうだ!そうだ!
しっかり思い出した。
若い頃覚えた事って案外忘れないものなんだな…少し自分自身に感心した。
さぁ、明日からもリハビリ兼ねて指文字の練習しよう。