つれづれ さくら日和

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父親

2010-06-21 13:26:27 | つれづれ・・・

昨日は父の日でした。
ここでは、二つの父の話を書きたいと思います。

一つは、私の父ではなく、私の子供の父親の話です。

子供を思う愛情や気持ちがとても強く
それが時には過剰過ぎると感じさせてしまうほど
小さな頃ならともかく、ある程度の年齢になって
巣立ちの時を前にした頃から
それは、感謝の気持ちよりむしろ、拒否反応を起こしてしまうほどで
父と子の関係に、心悩ませることもしばしばという状態でした。

子供のことに無関心だったり、
頭ごなしで自分の思い通りにことを進めて行ってしまったり、
酷い話では、暴力や恐怖感を与えているような父親がいる中、
ここまでの思いを傾けてくれる父を持つ
あなたたちは幸せなんだと、そう言い聞かせつつ、
それは分かるけど、でも・・と、そんな感じでした。

それ故、父の日に子供から何もなくても、
それはそれで仕方がないのかも・・。
そんな風に思っていました。

もっと小さな子供の頃なら、
母親が促して、ということもあるかもしれないけれど、
それは、本当の感謝ではありませんよね。


夜、娘の名前で荷物が届きました。
自分宛にネット注文したものが、
住所登録の間違いで、こちらに届いたのだとばかり。

とにかく冷凍品のようなので、箱を開けて冷凍しておかねばなりません。
開けてみてびっくり

それは、父の日のラッピングだったから。





特にちょっとややこしい関係になっていた娘からだったので
それはもう、本当に本当に驚きました。
そして喜びと言うのか、もう、安堵と言うのか
色々な温かい気持ちがこみ上げてきました
文字にしてしまうのは、勿体無いようなね。

以前も、私の誕生日だったと思うけど、
こちらから何も言わなくて良かった・・ということがありましたが、
本当に、先回りってしない方がいいですね。
見守って待つこと。
本当に大事だって思いました。





もう一つの父の話。
これは、私の実父の話です。

なんとなく、こちらで書くタイミングを逃してしまい、
いつかは書こうと思いつつ、時がどんどんと過ぎていってしまいました。
3月に永眠いたしました。

父のいない父の日を、今年初めて迎えました。

ここに書けないくらい、悲しみに暮れていたわけではありません。
気持ちの整理がつかなかったわけでもありません。

秋からの闘病生活は、決して長くはなく、
突然に、ということでもなかったので、
これ以上長引くとなんだか可哀想だな、と思い始めた頃だったのと、それともう一つ。

最期の顔が本当に綺麗だったので、
悲しみと言う感情ではなく、
お疲れ様でした、ありがとう、と言う穏やかな気持ちでいっぱいになれた葬儀でした。





会葬御礼と共に、お渡しするカードに
父の最後のプロフィールを添えたのですが、
カメラが好きで、歴史好きで、旅行好きで、花が好きで・・
ん?
こう並べてみると、受け継いでいることが多いんだな~と
再認識してしまいました。

自分の父のことを、こんな風に言うのもなんですが、
ちょっとつかみ所のない不思議ちゃん?なところとか
困った部分も、しっかりと受け継いでいたりします。

父は私の中に、今もちゃんと息づいているってことですよね。





愛でる手を 失えどその季節(とき)来れば
    変わらぬ姿を 見せし花々





         


水遣りする者もいなくなって、
枯れた土の状態の多かった花たちが
それでも春という季節が巡ってきたら、
若葉を育み、花を咲かせ、私たちを感動させてくれました。

   
    

愛でる手が 今もそこにあるように
  季節(とき)が来たよと 微笑む花々

この方がいいかな~・・・。


今年の大河ドラマ「龍馬伝」を、それは楽しみにしていたので
このドラマを観るたびに、父のことを思い出しています。
出来たら、見せてあげたかったな、と、
悔やまれることと言えば、そのくらいのことなので
幸せな人だったのだな、と思います。

それぞれの家で、それぞれの父の日を迎えたことでしょう。
私にまつわる父の話を、読んでいただき
どうもありがとうございました



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15 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
遅すぎなくて・・ (YUKIさんへ・さくらこ)
2010-06-30 16:53:42
YUKIさんのお父様は、あのワンちゃんたちと何度か登場されていたあのお父様ですよね。
とても親しそうに感じましたが、憎しみをもたれていた時期もあったんですか。
何がそうさせたんでしょうね。

うちは、憎しみ・・まではないですね。
うっとうしい?
可愛いもんですよね。

で、私の父娘関係と言えば、結構淡々としていました。
個対個みたいな?
でもそのつもりでいると、いきなり頑固な対応されたりね。

遅すぎなくて良かった・・と気付くことが出来て本当に良かったですね
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おはようございます (YUKI)
2010-06-30 08:34:00
こんにちはさくらこさん
実は昨日このブログを読みコメントをしている途中で早朝来客
時は流れて機を逸してしまいました

今日また改めて読み返し
私も一時父親を憎しみの対象にしていた時期もありました
3年前母を亡くしてから見えなかった何かが…
違いますね 見ようとしていなかった父の別の姿を受け入れられ
長い間の溝をやっと今、少しずつ埋めなければと気付きました
遅すぎなくて良かった

>受け継いでいることが多いんだな~
この箇所でハッとしたのです
父親から実際私も受け継いでいる事が何て多い事でしょう
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それは・・・ (noちゃんへ・さくらこ)
2010-06-29 20:55:06
誕生日と父の日が近いから、どちらかだけでいいや、って思ってるんじゃないの?娘さん

お父さんがそこにいて、ごそごそ気ぜわしく話したり動いている気配を感じるだけで、嫌!!なんてこともあったんですよ、うちは

少し距離を置くと、冷静に相手のことを考えることも出来ていいかもしれないね。
それに大人になるにつれ、きっとね。

自分のお父さんについては、本当に出来るうちに・・ですよね。
私はその辺に関しては、まあ後悔もないからいいや


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こんばんは~☆ (noriko)
2010-06-28 23:01:19
さくらこさん、こんばんは(*^^)v
父の日の話。
うちも、主人と娘は、ちょっとややこしい感情で、しっくりきてないまま、時は過ぎ…。
父の日、とうとう、娘から主人へは、何もなし
何も…って、プレゼントだとかは、なくても、
手紙とか、メールとか、以前はあったのに、
それもなし…。
そして、明日は、主人の誕生日
だいたい、同じ月に、いろいろありすぎ!
実は、娘も6月生まれだし…。

でもまぁ、
私も、自分の父には、
誕生日には、おもいっきりプレゼント抱えて行ったけど(これも、6月だし…笑)父の日には、電話一本も、してない

そんなことも多いのですが、
最近、会える時には、会いに行ってみようかな…と、考えるようになりました。
今日、さくらこさんの日記を読んで、
さらに、そう思いました…

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あはは^^ (蝉マルさんへ・さくらこ)
2010-06-28 07:47:30
父の日。
自分でもそうだったんだけど、お腹を痛めて生んだという経緯はさておき、父親・男性にプレゼントするのって、何を贈ったらいいんだか、選択肢が少なかったり、難しいのもあったかな~。

母の存在も偉大だけど、現実問題、食べていくの、学校に行くの、それが出来ることを考えると主なる稼ぎ手の頑張りがいかに感謝すべきことかって、思いますよね。
がんばる姿を、目の前で見ていないからあまりピンと来ないのかもね。

涼しい日だったから要らなかった・・という書き方が、蝉マルさんらしくて、とってもいいわ~~~
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父の日に思う (蝉マル)
2010-06-26 09:28:49
お父さん、いいお父さんですね。娘さんもいい娘さん。こういう父の日をわが家もいつか。

父の日というのは、母の日の添え物というか、刺身のつま、ついでに、という印象がどうしてもありますね。母は偉大でそれは何といっても自分の体を分けて子供を産むという一大事業を成し遂げるので尊敬され慕われ愛されますな。

その点、父親はちょっと手伝いはしますが、後お腹が大きくなる事も無くあまり目に見える変化がない。母子家庭への手厚い保護に比べて父子家庭がそうでもなく、ようやく最近これが見直されているようですが。

私ですか。私はこないだの父の日、仕事から帰ってきた息子からジュース1本もらいました。どうも自分用に買ったのが涼しい日だったので要らなかったようです。
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ありがとうございます^^ (セロリンさんへ・さくらこ)
2010-06-25 15:01:46
まずは、私のことを憶えてくださっていたセロリンさんに感謝です

娘の父親は、厳しいというより心配性でちょっとしつこい、どちらかと言うと世間で言うお母さんのような感じです。
で、私がお父さんみたい・・なんだけど、細かい配慮は、やっぱり私の方が母親って感じですね~。

普段から優しい優しいいい子っていう素振りを見せてない分だけ、こんなサプライズには本当に感動させられます。
根はいい子なんでしょうね、きっと
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素敵な娘さんですね。 (セロリン)
2010-06-24 20:45:44
父に感謝の出来る素敵な娘さんですね。自分を心配して厳しい事を言っている事を理解している賢い娘さんですね。さくらこ様が旅立たれたお父様への献身的な姿を娘さんはよ~く、観察しておられたことでしょう。さくらこ様の優しさが娘さんに受け継がれていますね。素敵な親子に感動です。
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そうなんです (由莉さんへ・さくらこ)
2010-06-22 18:43:51
小説など書かれているとどうですか?
こんな気持ちなんだけど、文字にしてしまうと、ぴったりなニュアンスのがない・・って言うことありませんか?
単にボキャブラリーの貧困なのかも知れないけれど、
心で感じ取って欲しい微妙な感情ってありますよね。

それぞれに感じ取ってもらえたら、それで十分、それでいいです

短歌・・と言えるのかどうか、ですが、悲観的な言葉より前向きな言葉の方が今の心境には合ってるかな?と思い、詠み直してみました。
お粗末!
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追伸 (pong2ちゃんへ・さくらこ)
2010-06-22 18:40:03
体調の方は、相変わらずのお返事ですが、ぼちぼちです。
立ち仕事をしては、転がり、
出かけては帰って休息。

なので、だんだんぽにょに
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やはり父^^ (pong2ちゃんへ・さくらこ)
2010-06-22 18:38:18
子供に対して細やかな対応が出来ないのは、仕事が忙しくて接する時間が少ないって言うのもあるよね。

気持ちを分かってもらえて、ダリダリもぽんちゃんに感謝していることでしょう(読ませてないけど

娘にもひとこと添えてくれて、ありがとうね
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こんにちは♪ (由莉)
2010-06-22 12:37:30
文字にしてしまうのは勿体無いような温かい気持ちが込み上がる・・・
素晴らしい瞬間と余韻・・・
素敵ですね♪

もう一方のほうの詠まれている2首の歌♪
どちらもとても素敵ですが、後者の方が特に
微笑み楽しそうにお花のお手入れをされているお父様のお姿が目に浮かぶようで素晴らしいです☆

今日もとても心温まる素敵な記事でございました♪♪
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こんにちは (pongpong)
2010-06-22 12:37:21
暑い日が続きますね!
体調は、いかがですか?さて父の日のブログ拝見しました。思わずダリダリの気持ちがわかるって突っ込んでいました(笑)。…うちは息子ですが(笑)
自分は、いい父親でありたい気持ちと仕事ばかりでどう対応すればいいのかわからない歯がゆさが、いつもありますね。
ただ、さくらこさんも実父のところで書かれているようにやっぱり親子なんでしょうね。知らず知らずのうちに似るものですね(笑)。ダリダリに送ってくれた娘さんに、ありがとう(v^-゜)
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父だからこそですね (雅さんへ・さくらこ)
2010-06-21 20:30:22
父親って、どうですか?
みんながそうかは分からないけれど、どうも愛情表現が直球というか、不器用な感じがします。
気をつけてるにも関わらず、地雷をすぐに踏んじゃったりね。

突発的な亡くなり方では色々大変だったことでしょうね。
そんなことも交えて書きながらも、肩を落としたような書き方をしてくださらなかったことに感謝です。

もう時が経っているので、あまりしんみりするのは嫌だな~と思っていたので。
実はコメントも書きにくいのではないかと、心配しているところです
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わかります ()
2010-06-21 17:24:34
2つの「父」の話、どちらもものすごく
よくわかります。

いや、わかるというより「共感」ですね。

私にも娘がいますし
父はある朝、あまりにも突発的にこの世を
去りました。

かたわらにいなければ徐々に忘れていくのが人間ですが
それゆえに想いを留めようとするのも、また人間かな と。
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