由布姫のお話となると、ご覧の皆様の反応が怖いような気がいたします。
「悋気(りんき=やきもちをやくこと。男女間の嫉妬)もたいがいになさりませ!」
勘助にも、とうとう言われてしまいました。
・・・が、由布姫も可哀想な境遇なのですよね。
彼女には相応しくない生き方をしているように思います。
砥石城の戦で、足を負傷した鬼美濃。
杖をついて自宅療養です。
いきなり縁談話を持ち出したかと思えば、鬼美濃の末娘が、勘助にぞっこん

明るいし、可愛いし、若いじゃん。

勘助、一緒になっちゃえばいいのに。

ちょっとお喋り過ぎが玉に瑕、と言う感じも無きにしも非ずだけど、楽しい家庭が築けそうですよ。
でも彼女が語る勘助像・・由布姫に対する熱い思い、これ全て鬼美濃から聞かされた内容なのですよね。
勘助の内に秘めた思い


勘助その帰り道、怪しげな一行を目撃します。
そこには美しい姫の姿も。
どうやら、勘助は全然知らなかったんだけど、それが新しい晴信の側室、油川の息女・於琴姫のようです。
諏訪の観音院。
越後から生還後、勘助が由布姫に会ったのは、これが初めてのようです。
時がどのくらい経っているのかよくわかりませんが、久々に登場した四郎は、結構大きくなっていました。
幼稚園の年長さん~小学校低学年くらいかな?

誰に似たのか、すっきりとしたお顔立ちです。
「母上を泣かすな

とは、母思いな良い子です。
ついでにと言うこともないのですが、二つの摩利支天のお守りも再会を果たし・・・おっと、こちらは初対面でしょうか。
お舘様と勘助は「摩利支天」で繋がっている、と由布姫は言いますが、あまりそんな気が致しません。
やはりこの二人は「孫子」でかと・・・。
幽閉も同然のような状態。
由布姫は晴信から、ここ数年(?)放ったらかし状態のようでした。
四郎の母としてだけ生きるには、彼女はまだあまりにも若く、諏訪と武田の間で宙ぶらりんな気持ちに陥ってしまっているようでした。
ふとお北様の具合が良くない事を知り、お見舞いとして甲斐を訪れるきっかけを得るのですが、勘助の様子から勘のいい由布姫は何かを察します。

晴信の弟・信廉、絵がお上手ですね。
お北様の肖像画を描いております。
お北様の病は気苦労の病、その原因は兄・晴信にあり、と兄にきっぱり言ってますね。

今回また新たな気苦労の種が芽を吹き出すのかな。

由布姫と四郎のために宴が執り行われ、重臣たちの間にも、油川の一件も含め、あれこれ思いが巡らされているようです。
姫+子の戦い

子を持った女子は強い、でしたっけ?
子のためなら、何でもしでかす。
小山田発言あたりまでは、いかにもな感じで聞いていたのですが、さわやかな一陣の風・駒井の、
「おりますよ。腹にお子が」(於琴姫のことですよね

にはちょっとわたくし

弟・寅王丸が出家したことも聞かされぬまま、新・側室のことも知ってしまった由布姫。
またまたえらいことになってしまいました。
その姫をここに連れて来い!
と勘助に言っている時、三条夫人の登場です。
何を血迷うておられるのです?由布さん。
正室のプライドで、感情を表に出さない三条夫人ですが、後ろに控える萩乃は、ここぞとばかりに勝ち誇ったような表情を見せています。
三条夫人から見れば、由布姫も於琴姫も、同じ存在でしかないのですから、取り乱している由布姫の様子は、滑稽と言えば滑稽なのでしょう。
が、それを笑うでもなく、貶めるでもなく、ただ、そのくらいの得心がなくては武田の女として恥だと。
そばにいれば(側室が出来たことくらい)分かります。
由布姫の時と同じだ。
それに加えて、萩乃の言葉、
これ以上余所者を入れてはなりませぬ。
新・側室の存在を知ったより以上に、これらの言葉は由布姫の心を深く傷つけたことでしょう。
ところで女たちや晴信の間で

こんな出来事があって、自分の生きる意味などまたあれこれと考えてしまった由布姫。
結果、我が子を武田を継ぐ者として育てていこう、そんな魂を吹き込んでいこう、と決意し、それを勘助に告白(宣言かな?)するのですが、そう決意したら、今度は、新・側室も同じ事を考えたらどうしよう

「悋気もたいがいになされませ

勘助に言われちゃったよ。




もう誰にも触れられたくない、もう誰も信じられない、信じるものはない、と。

今の時代だったらな~、時間とお金は十分にあるのだから、他のことで楽しみを見つけ、少しでも気を紛らわすことが出来るでしょうに、あの時代、あんな辺鄙な地で、好きに生きていなさい、と言われても、何もすることもないでしょうしね。
諏訪湖が見えるところ、と一応気遣いはあったのかもしれませんが、晴信の由布姫への対応も、どうかと思いますね。
あれこれ聞かれて気が休まらない。
射るような目で見られて怖い。

諏訪の嫡男だったら、我々は勝てただろうか?
(男に生まれた方が彼女としては良かったのかも、の意?)
んー、やはりそうでしたか・・・。
由布姫には、この生き様は相応しくない、この一言でしょうか。
けれど、どんな境遇でもいいから生きていたい、と言ったのは、彼女自身ですから。
どうしても話はそこに戻ってしまいますよね。

この言葉を言った瞬間の彼女は、とても魅力的

勘助も、由布姫には弱いんだな~。
彼女をそこまで悩ませる存在を、どうにかしてしまおうと、鬼になる決意


それにしても、謎のベールに包まれていたかのような、油川の姫の存在、案外武田府中では、みんなが知ってたみたいでしたね、なんのこっちゃ。

次回のあらすじは、なななんと・・・


ご参考にどうぞ。
「風林火山」公式HP
ホント、姫様には弱いんだから~。
>それこそが彼女の最大の失言になってしまっているようで・・・。
そうなんですよ!
だからそれ以降の彼女の生き方がなんだか見苦しくなっちゃうのよね。
彼女に共感を覚える人は少ないだろうな~。
たしかに 最大の失言なのかも~ 言ってる事とやってる事が違うじゃん!ってなっちゃってますもんね。
>晴信の由布姫への対応も、どうかと思いますね。
ワタシは別に由布姫好きじゃないし、いい人だとも思わないけど、あそこまで追い詰めたのは「フグ」の責任ですよね。諏訪を滅ぼし、父親を死に追いやって、挙句嫌がるものを無理やり側室にしておいて今度は「荷が重い」って・・・サイテー!
しかもああやって荒れ狂ってる間にも寿命が縮まってるんですよねぇ・・・ヘンな咳してたし(><)
>それに加えて、萩乃の言葉、
これ以上余所者を入れてはなりませぬ。
全く余計なひとことですよね。大井夫人に招かれてやって来たんだから、でしゃばり発言もいいとこです。
女性といる間は安らぎたいという気持ちはわかります。
しかし、由布姫は戦の事や敵将の人となりまで
根掘り歯掘り聞く事が晴信には疲れるみたいですね。
まぁ有体に言うと
女性は政に関わるなって事を示したいらしいですね。
でもって今回の三条夫人の言い方。
これらによって由布姫は自分の息子を武田家の総領にしようと言う
野望が芽生えたのかもしれませんね。
今回は次回への伏線のようなので後々効いてくるようです。
勘助、普段の軍師としての姿とは、全然違いますよね。
由布姫と勘助の関係って、何と呼んだらいいんでしょうね~。
由布姫のあの言葉がなかったら、もう少しは彼女に共感したり同情したりすることが出来るのでしょうか。
覚悟していたはずなのに、口先だけ?といつも思ってしまいますよね。
原作にあったとしたら、そういう目を求めていたから、このキャスティングになった、ってことか、と妙に納得。
三つ子の魂百まで・・由布姫はずっとこんな由布姫なのでしょうね~。
今回は、相変わらずの由布姫に呆れちゃった人も多いと思うけど、それより何より、いい加減な扱いをしている晴信に
私は晴信は、見た目はあんなでもいい人(三条夫人の受け売り)だとずっと思っていたので、由布姫に対するあの態度には、がっかりでしたね。
武将も偉くなって側室も多くなれば、誰もがあんなものかな、とも思うけど・・・。
由布姫にぞっこんだった頃は、三条夫人に冷たい態度とってましたもんね。
このお館さまって、本当に出来たお人なの???
咳は、肺の病ってことなのかな?
精神的に追い詰められても、結構咳って出ますよね。
喘息とか、自律神経狂うとなることもありますよね。
大井夫人に続き、こちらも気の病・・・?
現代の夫婦でもこういうのはあると思います。
仕事から帰ってきたら、ゆっくりさせてくれよ~、仕事の話なんて聞くなよ~。
でもずっと家で待ってた妻は、あれもこれも聞きたい、話がしたい、だって、ずっと一人で退屈だったんだもの!!
だからやっぱりこの揉め事の原因は、一番に晴信にあるように思います。
由布姫を無責任に放ったらかしにしすぎましたね。
武田家総領への野望・・・、勘助のそれとは根本的に違うような気がするのですが、結果さえ合っていればOKなんでしょうか。
次回、いよいよですねー・・。
新しい側室さんを!!?そういう意味だったのかぁ。。
でも、勘助にはムリっぽいですよね。。
美人に弱い感じ。。^^
そう言ったときの姫と今の姫と、何が違ってしまったのかと言うと、
それは
「姫様が女になられたから」
なのではないかと…。現人神からフグの側室になって、
価値観(と思考回路)が崩壊してしまったのかもしれません。
なんせ相手はエロフグですから(ちょっとフォローしすぎ?)。
次回、大変なことになってますね~。
小山田様、テレパシーで会話してる場合じゃないって。