価値観

水族館の続編の前に少し日々の呟きを・・・。

最近友人が、新しいバッグを欲しがっている。
あるブランドのバッグの、具体的にこのデザイン、と決めていたようだ。
ミッドランドスクエアに、そのお店は入っているので、見に行って実際手にとって鏡に映して見たりなどした。
やはり高価な物なので、もう少しじっくり考えることにする、と、一旦保留という結論に達した。

少し時期を開けて同じくミッドランドスクエアへ。
その他のブランドのお店もあるので、目の保養にもなるので見ることに。
そのうち、そこで売られているバッグもいいな～、ということになった。

少し前まで迷っていたブランドのバッグでも高価な買い物だと思っていたのに、今度の店のバッグはそれよりさらにさらに高価なものだった。（一桁違う）

一旦「欲しい！！」と言う気持ちで舞い上がってしまった友人だが、一呼吸置いて少し冷静になることに。

独身の頃、私もブランドのバッグは、大小それから定期入れとか小物も少し持っていたけれど、それは正に花のＯＬ時代（死語？）って時の事で、今や家庭を持ち、僅かばかりの自分の収入はあっても、子らのためとか、今度買う車の足しにとか、老後のため・・？とか色々あって、やはり今、ほいほいと自分の欲求のまま、ブランド物を買うってわけにはいかない。

でもだからと言って、全てを家族のために犠牲にして、ってな気持ちにもならないし、そこまで切羽詰ってるわけでもないので、ごくごくたま～～に・・クリスマスのような特別の時に、自分へのご褒美と言う名目で欲しかった何かを買うのだ。
それも結構遠慮がちに。

前出のような高価なものなら高価な分だけ、なんやかんやと自分で自分をフォローしてみたり。
（分りやすく言えば、散財に対する言い訳・・？）
別にたまのことなんだから、悪いことしているわけでもないと思いつつ、家族の手前、喜びの中にやっぱりどこか罪悪感めいたものが、全くないと言うわけではない。

こ～んな高いもの買っちゃった～～。
どうしましょう！！
ドキドキドキ・・・
もう一生の宝ってことで、大事にしなくちゃね。


そんな風に思っていた私なのだが、この出来事で最近ちょっと物の価値観が狂ってきたというのか、ちょっとおかしな感覚になっている。

友人が見初めてしまったバッグに比べたら、私の買ったものなんて安い安い。
高価なものだから、大事に大事に・・・って思っていたけれど、それほどでもない？
この位のものだったら、もう普段着同然で使っちゃっていいわね～、と。

・・・　
私も冷静になって考えて見ると、それは絶対に違う。
自分のお時給（ハケンちゃいますが）で計算して、どのくらい働いたらこのバッグが買えるの？
これはやはり大事にしないといけないものですよ。

ついでに言えば、これ以下の値段で買ったノーブランドの物たちだって、決してだだくさ（この辺の方言かな？いい加減に、横着に、というような意味かな？）にしていいって訳ではないのだ。

ひょんなことから物の価値観がおかしくなってしまい、軌道修正中の私の思考回路、というお話でした。

されど・・・。
されど、なのである。
そんな私が超高級だと思っているそのバッグを、実はいとも無造作な感じにジーンズ姿で持っている若い子らがいるのも事実なのである。

これはやはり花のＯＬってことなんだと思っておこう。
無造作に見えていても、こつこつと働いた末の、自分へのご褒美なのかも知れないのだから。
（あ、彼氏の汗と涙の結晶っていうのもありかな？）

　　

結局ウインドーショッピングをして、ここで買ったのは、パンのみ。
普段よく行く手作りパンのお店のものより、やはりどれも皆数十円づつ高い。
・・・・・・
ここでこんな反応が出来るくらいなのだから、おかしくなってしまったという価値観、割と健在なのかもしれない。